ニューガーデンが決勝に向け舵切るプラクティス8で最速。琢磨は調整に時間を要し17番手/インディ500

 5月20日、インディアナポリス・モータースピードウェイで開催される伝統のレース『第108回インディアナポリス500マイルレース』は走行7日目を迎えた。前日まで行われた予選の翌日に設定されたこのプラクティス8では、1年前に開催された第107回大会を制したジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)がトップスピードをマークした。レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングに復帰し、インディ500にスポット参戦する佐藤琢磨は17番手となっている。

 18日(土)と19日(日)の2日間にわたって行われた予選でフロントロウを独占した、チーム・ペンスキーの勢いはまだ続いているようだ。

 週末の決勝レースに向けた最後から2番目のセッションであるプラクティス8は、現地13時から2時間にわたって実施された。このセッションでは、前日の最終予選“ファイアストン・ファストシック”に進み予選3番手のポジションを獲得したニューガーデンが226.238mphのトップスピードを記録し、僚友のウィル・パワーが226.137mphで3番手につけ、ペンスキー勢のワン・スリーという結果となった。

「クルマのフィーリングはいいね。レースに行くのが楽しみだよ。チームは素晴らしい仕事をしてくれた」と明るい表情で語ったニューガーデン。

「ものごとがどのように変化するか見るつもりだ。あらゆるのことに備えるしかない。予選のように事前に計画を立てるつもりだし、場合によってはプランを変更するかもしれない。インディ500では分からないんだ。それでも、日曜日に向けた準備はできているよ」

 なお、ポールシッターのスコット・マクラフラン(チーム・ペンスキー)は21番手に終わっている。

 2番手にはホンダ勢最上位につけたコルトン・ハータ(アンドレッティ・グローバル・W/カーブ・アガジャニアン)が食い込んだ。トップスピードは226.222mphだ。ホンダ勢の2番手で全体では7番手となったスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング/225.516mph)と24歳のアメリカ人ドライバーの間にはパワーを含むシボレー勢が並ぶ。4番手はアグスティン・カナピノ(フンコス・ホーリンガー・レーシング)で、予選8番手となったパト・オワード(アロウ・マクラーレン)が5番手に。6番手にはクリスチャン・ラスムッセン(エド・カーペンター・レーシング)が入っている。

佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング) 2024インディカー第5戦インディ500

 自身3度目のインディ500制覇を目指す琢磨は224.567mphをマークし、2時間の走行で最多106周をラップしたトム・ブロンクビスト(メイヤー・シャンク・レーシング)に続く17番手につけた。ホンダ勢の中では6番手だ。

「残念ながら、トラフィックの中を走るのは今日が初めてでした。先週は予選のパフォーマンスに集中していましたからね。クルマのフィーリングは明らかにクリーンエアのときとは異なり、それに慣れる必要があります」と20日の走行を振り返った琢磨。

「また、最初の数回の走行ではいくつかのパラメーターを調整する必要がありました。そこで30分以上も時間をロスしてしまい、やりたいことができませんした。チェックしたい項目が大きく3つあったのに、それをやり遂げることができなかったのです」

「少し難しいセッションでしたが、少なくとも重要なデータは集められたと思います。これから数日間様子を見て、カーブデイには強くなって戻れることを願っています」

 その“カーブデイ”ことファイナル・プラクティスは、24日金曜11時(日本時間25日土曜0時)から行われる予定だ。走行時間はプラクティス8と同じく2時間となっている。

コルトン・ハータ(アンドレッティ・グローバル・W/カーブ・アガジャニアン) 2024インディカー第5戦インディ500
パト・オワード(アロウ・マクラーレン) 2024インディカー第5戦インディ500
第108回インディアナポリス500マイルレース 2024年NTTインディカー・シリーズ第5戦
ウィル・パワー(チーム・ペンスキー) 2024インディカー第5戦インディ500
2024インディカー第5戦インディ500 ジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)
スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング) 2024インディカー第5戦インディ500

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