仲村トオル 若手時代の大遅刻で「大御所俳優」から激怒された過去を告白 叱責の“意図”に感動続々

5月19日、『行列のできる相談所』(日本テレビ系)に俳優の仲村トオル(58)が出演。若手時代に、遅刻をし「大御所俳優」から叱責された過去を明かした。

今回の企画はゲストに迎えた『あぶない刑事』に出演する舘ひろし(74)、柴田恭兵(72)、そして仲村に「令和の新常識」を教えるというもの。「あまり怒られたことがない」という令和の若者の常識を伝えるトピックでは、20代の7割以上が上司に叱られたことがないというアンケート結果を紹介。さらに、フワちゃんがパスポートを忘れ、飛行機に乗り遅れKARAとの韓国ロケに3時間遅刻したが怒られなかったというエピソードが披露された。

一方、その対比として取り上げられたのが“昭和”の『あぶない刑事』撮影中に起こった仲村の“遅刻事件”。38年前、第1シリーズの撮影に若手だった仲村が大遅刻。現場の雰囲気が最悪の状態になるなか、館が台本で仲村の頭を殴り「何やってんだよ!」と一喝。すると、スタッフの怒りが収まり撮影が開始されたという。

さらにその後の休憩中、仲村のもとを館が訪れた。仲村は「また館さんに怒られる」と身構えたが、館は、仲村が日本アカデミー賞の新人賞に選ばれたという新聞記事をさし「お前こういうとこに着ていく服持っているのか?」と、授賞式用のタキシードをプレゼントしてくれたという。仲村は、自分が怒って悪者になる上に、タキシードまでプレゼントしてくれる館に感動を覚えたようだ。

スタジオで、この遅刻について振られると仲村は「最初に撮るシーンの遅刻で、一番下っ端の一番若造の僕がいなかったという本当によろしくない遅刻だったんですけど。さっきのVTRと違うのはあんなもんじゃなかったです」と、館の激怒ぶりを訂正。

司会の東野幸治(56)が「それは、他のスタッフがそれ以上言わないようにっていう(気遣い?)」と聞くと、仲村は「まさにそうでした」と同意。怒られた後、照明技師のスタッフから「トオル、ツイてねぇな」と笑って声をかけられたというが「数分後に普通に始まった現場の中で、あ、あれはツイてねぇなっていうよりも、“よかったな、これでお前のことみんな許したよ”っていうニュアンスだったんだろうなって」と振り返った。

愛のこもった館の叱責。このエピソードを目にした人からは感動の声が相次いだ。

《昔は本当に人の為に叱ってくれる方が沢山いた。今の時期は何か言えば、◯◯ハラだの面倒くさい!だから人間関係も希薄になるわな》
《職場でもその場の一番頭が叱ってくれると、それで事が次に進むんですよね。嫌な役を現場の為にしてくれる舘ひろしはカッコいい》
《最高にかっこいエピソードですね!人生で人に恵まれるというのは本当に幸せな事だと思います》
《舘ひろし、かっこいいな。勉強になりました。舘さんのように振舞えるよう、肝に銘じて生きたいと思う》

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