茨城県産米粉・野菜で3品 利用拡大へ料理教室 水戸

米粉入りの食パンを使ったデザート作りを教えるフジパンの栄養士、唐沢祥美さん(右端)=水戸市梅香

米粉と茨城県産食材の利用を拡大しようと、同県水戸市梅香の県JA会館内の情報発信拠点「クオリテLab」で20日、料理教室が開かれた。いばらきコープ生活協同組合員10人が参加し、県産米粉入りのパンや県産野菜などを使った料理作りを楽しんだ。

料理教室は関東農政局県拠点、JA県中央会、いばらきコープ、フジパンの4者が連携し初開催した。フジパン下妻工場、JAグループ茨城、いばらきコープが食材を提供した。

この日は、フジパンの栄養士、唐沢祥美さんが講師を務めた。県産米粉入りの食パンを利用した「もっちりお好み焼き」「いちごのティラミス」のほか、県産野菜と牛乳を利用した「トマトのポタージュ」の3品を作った。

フジパン下妻工場によると、食パンにはJAなめがたしおさい管内で栽培されたコメ「笑(え)みたわわ」が使用されているという。

同県高萩市の鈴木礼子さん(55)は「米粉のパンはもっちりしている。主食やデザートの材料になるのは驚いた。仕上がりが楽しみ」と、笑顔を見せた。

関東農政局県拠点によると、2023年産は全国で生産された主食用米は661万トン。米粉の生産量は全国で約4万トンとなっている。

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