議員と市民が課題語り合う 京都・南丹市議会が8年ぶり「報告会」

議員を囲んで、議会や地域の課題について意見を述べ合う市民ら(南丹市日吉町・旧五ケ荘小)

 京都府南丹市議会での審議内容や結果について、議員から市民へ直接伝える「議会報告会」が19日、同市日吉町の旧五ケ荘小で開かれた。報告会の開催は8年ぶりで、参加者は議会運営への疑問や市の課題など、活発に意見を交わし合った。

 情報発信や意見交換の場を増やし、開かれた議会を目指そうと、市議会広報広聴委員会が企画。各会派の議員13人と市民18人が参加した。

 報告会では、谷尻昌史議長が体育館や会議室を供える複合施設「日吉はーとぴあ」の設置条例廃止に関する経緯、大幅に歳出が削減された本年度予算の概要などを説明した。

 議員数名を囲んでの意見交換の場も設けられ、市民からは「審議の場で有識者の意見を聞くべきでは」「ネットを駆使し、会派ごとに市民の意見を聞く窓口を設けてほしい」といった声が上がった。

 同市園部町の和辻雄仁さん(28)は「市外で働いており、地元のことは意外と知らない。市民の側から議会に関心を持たなくてはと思った」と話した。

 次回の報告会は秋頃を予定している。

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