トランプ氏の伝記映画、カンヌでプレミア上映 「アプレンティス」

[カンヌ 20日 ロイター] - フランスで開催中のカンヌ国際映画祭で20日、若き日のドナルド・トランプ氏がニューヨークの不動産王として台頭する姿を描いたドラマ「The Apprentice(ジ・アプレンティス:原題)』がプレミア上映された。

イランの娼婦殺害事件を描いた2022年のコンペティション部門出品作「聖地には蜘蛛が巣を張る」を手がけた同国出身のアリ・アッバシ監督がメガホンを取った。タイトルにはトランプ氏を一躍有名にした米リアリティー番組名を採用し、同氏が返り咲きを狙う11月の米大統領選を控える中での公開となった。

映画「キャプテン・アメリカ」シリーズなどの出演で知られるセバスチャン・スタンがトランプ氏を、テレビドラマ「メディア王 華麗なる一族」のジェレミー・ストロングがトランプ氏の指導者とされる政治家ロイ・コーン氏を演じた。

作品の評価は賛否両論で、出演者を評価する意見がある一方で、「トランプ氏があまりに卑劣で病的なため、ドラマ的な興味をそそられないという事実を避け難い」(インディワイヤー)との声もあった。

同作品は最高賞「パルムドール」を争うコンペ部門に出品されている。

© ロイター