20代が考える理想の年収は?現実との間には220万円超もの差。「今の会社では昇進できそうにない」が4割弱

【あわせて読みたい】夫婦ともに年収700万円以上の「パワーカップル」がこの10年で倍増。「若い世代ほど増えやすい」

20代が考える理想と現実の年収には220万円超もの差があるーー。

就職情報会社のマイナビが20代の正社員を対象に行った、仕事と私生活についての意識調査で明らかになった。調査は2023年11月17〜20日にオンラインで行い、5月20日に結果を発表した。

理想の年収について尋ねたところ、回答した489人の平均は589万7000円となった。実際の平均年収は364万9000円となっており、現実は理想よりも224万8000円少ないことになる。

男女別に見ると、男性274人の理想の平均年収は686万4000円。実際の平均年収は392万9000円なので、理想との差は293万5000円。女性215人の理想の平均年収は471万1000円。実際の平均年収は329万2000円で、理想との差は141万9000円となっている。

理想の年収と現実の間には大きな差がある

昇進についての質問には585人が回答した。昇進できそうか尋ねたところ、「あまりそう思わない」「そう思わない」と感じる割合は全体で36.8%だった。男性315人では28.7%、女性270人では46.3%となり、現在の職場では昇進が見込めないと感じている割合にも男女間で差があることがわかった。

昇進できそうにないと感じる割合は男性よりも女性の方が高い

子どもがいない人を対象に子どもが欲しいかを尋ねたところ、回答した508人のうち、「どちらかというと欲しくない」「どんなことがあっても欲しくない」と考えている割合は25.5%だった。所得や身体的な理由で子どもを産めないと考えていると答えた人も10.8%いた。

20代の正社員の4人に1人が子どもは欲しくないと考えている

子どもを産めない、欲しくない理由には「子どもを育てるための余裕が現段階ではない」「自分には子どもを育てられる財力などがない」「結婚願望がない」「自分の生活を送るだけで精一杯の金銭状況で、子どものためにお金を費やせない気がする」「収入が上がらず、増税や物価高の中、自分のことで精一杯と感じる。子どもを育てる責任が持てない」などのコメントが並んだ。

© ザ・ハフィントン・ポスト・ジャパン株式会社