「タイヤに釘が刺さっている」熊本・天草市で道路に約100個の釘 パンク被害も相次ぎ警察が道交法違反の疑いで捜査

熊本・天草市で、5月に入って車のタイヤに釘(くぎ)が刺さりパンクする被害が相次いでいる。警察は何者かが意図的に道路に釘をまいた可能性があるとして、道路交通法違反の疑いも視野に捜査を進めている。

5月に入り天草市でパンク被害相次ぐ

警察によると、5月に入り天草市有明町で「車のタイヤに釘が刺さっている」などの相談が9件寄せられている。

警察は、有明町の赤崎から須子までの市道で、長さ4センチほどの釘を約100個回収。何者かが意図的に釘をまいた可能性があるとして、道路交通法違反の疑いも視野に捜査を進めている。

TKUの取材に応えてくれた住民は、5月11日の朝に車を洗っていたところ、タイヤに釘が刺さりパンクしていることに気が付いたという。

家族が被害に遭った女性は「近くの道路を見たらバラーッと釘があった。早く気付いてよかったなぁと。他の人も被害に遭うから」と話し、同じ日に被害に遭った男性は「修理に持っていってタイヤを回転させてみたら釘が刺さっていた。いたずらにしては、ひどい」と憤りを隠せない。

タイヤには「く」の字に曲がった釘

この地域にある車の整備業者には、5月に入って釘が刺さったタイヤのパンク修理の依頼が相次いでいるということだ。整備業者は刺さった釘の状態から「意図的なものではないか」と感じたという。「車で釘をはねて人に当たったら…」と危機感を募らせた。

整備業者:
うちでは2台(修理をした)。「く」の字に曲がった状態の釘。同じように曲がっていたので、細工されているのかなと…。簡単に曲がるような釘ではなかった

2022年10月には、熊本・八代市で道路を通行した車のタイヤがパンクする被害が相次ぎ、その後、金属製のネジが刺さったマット片を置いたとして50代の男が道路交通法違反の疑いで逮捕された。

警察は、不審な落下物などを発見した場合には連絡してほしいとしている。

(テレビ熊本)

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