茨城DV男“洗濯機虐待”の一部始終…泣き叫ぶ3歳女児を閉じ込めスイッチオン

3歳女児を洗濯機に押し込めスイッチを入れたり切ったり…(写真はイメージ)/(C)日刊ゲンダイ

「やめて~! やめて~!」

男は同居する交際相手の制止を無視して彼女の娘(3)を縦型の自動洗濯機に押し込み、フタを閉め、スイッチを入れたり、切ったりしていた。

茨城県東海村の集合住宅で、自称建設業の舛井英明容疑者(30)が女児を洗濯機に入れて回したとして傷害容疑で逮捕された事件。茨城県警ひたちなか署は20日、悪質で危険性が高く、舛井容疑者に殺意があったと判断し、殺人未遂容疑に切り替えて送検した。

事件は19日午前8時40分ごろ起きた。舛井容疑者は前夜から酒を飲んでいて朝方、女児の母親と一緒に暮らす自宅に帰宅。母親と口論になると、家にいた女児を抱え上げ、水がたまった洗濯機に入れ、フタをして閉じ込めた。ロックがかかった状態のまま、スタートボタンを押して洗濯機を稼働させた。

■交際女性の制止を振り切り

そばにいた母親が舛井容疑者の体をつかむなどして必死で止めようとしたが、舛井容疑者は力づくで振り払い、スイッチのオン・オフを繰り返した。

洗濯機の中から、助けを求めて泣き叫ぶ女児の声が聞こえてもお構いなし。舛井容疑者は虐待をやめようとせず、洗濯機を回し続けたため、母親がその場から「助けてください」と警察に通報した。

女児は両足にケガを負い、病院に運ばれたが命に別条はなし。ただ下半身を中心に全身に打撲の痕が複数あり、全治は不詳だという。

調べに対し、舛井容疑者は「やっていない」「何も言いたくない」と容疑を否認している。舛井容疑者は犯行当時、酒に酔っていたが、ベロンベロンの状態ではなかったという。

「舛井は女児の母親と付き合いは長く、年単位です。駆け付けた警察官がインターホンを鳴らしてから家に上がるまで、タイムラグがあった。その間に女児は着ていた服を脱がされ裸の状態で洗濯機の外に出されていた。そばにはビショ濡れになった服が置いてあった。男が脱がせたのか、風邪をひかないよう母親が脱がしたのか、確認中です。洗濯槽には水が残っていました」(捜査事情通)

県警は日常的に虐待があったかどうか調べる。

「舛井は9年ほど前にも、当時20代だった交際相手の女性宅で彼女を複数回、足蹴にして打撲を負わせている。昔からすぐにキレるDV男だった」(前出の捜査事情通)

キレたら手が付けられないようだが、なぜ女児がこんなムゴい仕打ちを受けねばならなかったのか。

© 株式会社日刊現代