「マイコンBASICマガジン」の名物編集長、大橋太郎氏の勇退記念イベント開催

電波新聞社主催の「ALL ABOUT マイコンBASICマガジン III」が5月18日、東京の「大田区民ホール・アプリコ」で開催された。同社の「電子工作マガジン」の前身である「マイコンBASICマガジン」(ベーマガ)の編集長だった大橋太郎氏が電波新聞社を勇退する記念イベントして、関係者や読者ら1000人を超す人が集まり盛り上がった。

会場には「ベーマガ」愛読者ら1000人以上が集まった

天才プログラマーたちの「マル秘」エピソードも

実は、大橋氏とBCNとの関係は深い。大橋氏と、BCNの創業者であり週刊BCN 創刊編集長である奥田喜久男氏は、1971年に電波新聞社に入社した新卒同期入社で同じ出版部の配属だったのだ。大橋氏が『ラジオの製作』、奥田氏が『電子と経営』を担当していた。当時の詳細は対談連載「千人回峰」の記事を参考にしてほしい。

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【対談連載】電子ホビー入門アドバイザー 「日刊電波新聞」特任ライター 大橋太郎(上)

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【対談連載】電子ホビー入門アドバイザー 「日刊電波新聞」特任ライター 大橋太郎(下)

https://www.bcnretail.com/hitoarite/detail/20230324_321526.html

イベントは、ベーマガ編集部で働いていた社員が当時の秘話を披露したり、マイコンソフトの歴史を振り返ったりするパートなどで構成。当時ベーマガに投稿していた天才プログラマーたちのゲーム移植テクニックや、その名作を振り返りながら、これまで語られることのなかった当時の「マル秘」エピソードなども披露され、会場が沸いた。

「ゼビウス」で1000万点のスコアをたたき出した伝説のゲーマー

さらに、ナムコのシューティングゲーム「セビウス」で1000万点のスコアをたたき出した伝説のゲーマー、大堀康祐(うる星あんず)氏による「ゼビウス」の全16エリアの実演でも盛り上がった。

8月8日に発表される「PasocomMini PC-8801 mkII SR」も披露

中盤ではサプライズで、「PasocomMini(パソコンミニ)」シリーズの新モデル「PasocomMini PC-8801 mkII SR」を発表。スペックや価格などの詳細は8月8日に発表する予定だ。

後半は大橋編集長を中心に、編集部員やベーマガに携わっていたライターらによるクロストークを展開。当時の苦労話や投稿する読者との交流によるうれしかった話なども紹介した。

当日はキャラクターグッズの販売や懐かしの実機も展示された

司会進行役は、1980年代のテレビ番組「パソコンサンデー」でレギュラー出演していたゲームライターの山下章氏が務めた。

VIPペア席は、シャープが1987年に発売したPC「X68000」にちなんで、6万8000円という価格で6組が用意されたが、ネット受け付け開始後、2分で完売したという。ベーマガ愛読者だった人たちにとって忘れられないイベントとなった。(BCN・細田 立圭志)

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