工藤静香はステージママ、国生さゆりは悪女役…ドラマ「ふてほど」で注目“元おニャン子”の処世術

工藤静香(C)日刊ゲンダイ

今年上半期で話題になったドラマといえば、宮藤官九郎が脚本を担当した「不適切にもほどがある!」(TBS系)だろう。

令和と昭和のタイムスリップを軸に、物語が繰り広げられるこのドラマ。懐かしの昭和のアイテム、ワードが頻出する中、歌われたのが「セーラー服を脱がさないで」(作詞:秋元康、作曲・編曲:佐藤準)で、ふてほど人気からこの楽曲を歌った「おニャン子クラブ」の各メンバーにも注目が集まった。

「阿部サダヲが演じる昭和の体育教師・小川市郎がタイムスリップして、カラオケでおニャン子クラブの代表曲『セーラー服を脱がさないで』を大合唱した後に、“いや~けしからん、さすが秋元 どうかしてるぜ“と言ったセリフが印象的でした。1980年代後半に席巻した“おニャン子クラブ“についても、SNSで『なつかしい~』『俺の青春』といった声があがりました」(芸能ライター)

おニャン子クラブは、1985年4月にスタートしたフジテレビ系バラエティー番組「夕やけニャンニャン」から、「どこにもいそう」「ちょっと気になるかわいい同級生」というコンセプトで誕生したアイドルグループだ。おニャン子本体からは「うしろゆびさされ組」などの派生ユニットも誕生し、人気は爆発。メンバーを次から次へと加入させ、脱退を“卒業“と呼ぶなど、今につながる日本のアイドルグループの核を確立させたグループでもあった。

「夕やけニャンニャンの実質的な責任者は、今もフジテレビに君臨する“ドン“で、当時、編成局長だった日枝久氏。担当ディレクターには、現フジテレビ社長の港浩一氏もいました。構成を担当した放送作家の秋元康氏、総合司会に吉田照美や田代まさしなどがいて、レギュラーはとんねるずの石橋貴明らで、おニャン子はメンバーごとに会員番号が付けられていました」(当時を知る番組制作関係者)

解散後も活躍したおニャン子クラブのメンバーと言えば、新田恵利(No.4)、国生さゆり(No.8)、河合その子(No.12)、高井麻巳子(No.16)、城之内早苗(No.17)、岩井由紀子(No.19)、渡辺美奈代(No.29)、渡辺満里奈(No.36)、工藤静香(No.38)、生稲晃子(No.40)などの名前があがってくるだろう。

おニャン子クラブはデビューシングル「セーラー服を脱がさないで」の爆発的ヒットで、局のガードが固くなったことで、メンバーの異性スキャンダルが表面化することはなかった。だが、実際のところは秘密裏に異性交際が繰り広げられていたという。

「みんな彼氏いた」おニャン子の“恋愛禁止破り”を暴露

「解散後、新田恵利があるインタビューで“ファンには極秘でしたが、放送作家と付き合っていた子もいた。裏のおニャン子クラブはみんな彼氏がいた“と暴露。自らの交際についても告白しています」(前出・芸能ライター)

「恋愛禁止」というルールがありながら、スタッフなどの番組関係者と極秘交際をしていたメンバーがいるのは、知る人ぞ知る話だった。

「工藤静香には石橋貴明との噂があったり、渡辺美奈代は故・志村けんさんに可愛がられたり、おニャン子の異性交遊を暴露した新田も彼氏とツーショット写真が週刊誌に掲載されました。河合その子や高井麻巳子にいたっては、それぞれ作曲家の後藤次利氏、秋元康氏と結婚しています」(女性週刊誌記者)

解散後も数々の話題を振りまいたおニャン子だが、現在も芸能界で活躍している最右翼は、工藤静香(54)と国生さゆり(57)といったところか。

「生稲晃子は参議院議員になりましたが、以前から政治家としての資質のなさが指摘されているからか、最近ではほとんど名前を聞かなくなりました。その点、工藤と国生は対極的な人生を歩みながら、しぶとく芸能界で活躍しています」(前出・芸能ライター)

男性芸能人のファンが多く、メンバーの中でも絶大な人気を誇った国生は、おニャン子解散後、女優業に力を入れるも、プライベートでは山あり谷ありの人生を送ってきている。

「歌手の長渕剛とのドロ沼不倫で世間を賑わせた後、03年に中学校時代の同級生と一度目の結婚をしますが、離婚。その後、再び同棲するも関係を解消しています。そして、コンサルタントで企業経営者の男性と再婚するも、詐欺事件で夫が逮捕されて離婚しています。その一方、悪女役での需要が絶えず、ドラマでバイプレーヤーとして活躍してます」(前出・女性週刊誌記者)

国生に対して、すこぶる家庭円満なのが工藤で、X JAPANのYOSHIKIと米ロサンゼルスで熱愛が発覚したものの、帰国後に破局。00年には、当時SMAPのメンバーだった木村拓哉(51)と電撃婚している。

「キムタクとの間に2人の女児を出産。現在は、ステージママとしてCocomiとKōki,の活動をプロデュースする一方で、テレビ出演やライブ活動もしていて、歌手として固定ファンがついてます。キムタクとの関係も良好のようで、2人の愛娘が仲睦まじい木村家の様子をインスタグラムで発信しています」(前出・芸能ライター)

昭和を駆け抜けたおニャン子の力恐るべし!

(本多圭/芸能ジャーナリスト)

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