マリーゴールド7・13両国進出!旗揚げ戦終えたロッシー小川代表、風香、高橋奈七永の思い

女子プロレス新団体、マリーゴールドの旗揚げ戦「Marigold Fields Forever」が20日、東京・後楽園ホールで開催された。超満員の観客が熱狂した大会中に、7月13日に両国国技館へ進出することが発表された。スターダムの創設者でもあるロッシー小川代表、GMを務めた風香、2011年の旗揚げ戦でも第1試合に登場した高橋奈七永が手応えなどを口にした。

スターダムを今年2月に離れ、異例のペースでビッグマッチへと進む小川代表は「このメンバーで何年も過ごしてきたよう」と手応えを示し、「決定戦をやりたいですね。両国はこの勢いのまま進みたい」と続けた。この日新ベルトがお披露目された、赤いベルト「 マリーゴールド・ワールド王座」、白いベルト「マリーゴールド・ユナイテッド・ナショナル(UN)王座」の初代王者に向けた流れを語った。

メーンの林下詩美&ジュリア組対Sareee&ボジラ戦では、初来日ながら会場に大コールを呼び起こしたボジラが躍動。「予想通り」としてやったりの表情で「(スターダムで昨年活躍した)メーガンに似たタイプと思っていたが、また違うなと。MVP?ボジラじゃないですか」と高く評価した。話題を集めた元アクトレスガールズ勢にも「青野未来の試合を実際に初めて見て、こういう試合をするんだと分かりました。皇希は期待されているので、キャリアがまだないのをどう克服するかですね」と言及した。

スターダムの2011年1月23日に行われた旗揚げ戦(東京・新木場)で第1試合に登場し、タッグ戦で勝利した高橋奈七永。この日も第1試合のシングルでビクトリア弓月を退けた。相手のドロップキック連発にも動じず、張り手合戦で格の違いを見せつけると、最後はラリアット、岩石落とし、冷蔵庫爆弾(ダイビング・ボディプレス)で決着を付けた。

奈七永は「マリーゴールド最初の試合、パッション感じてもらえたかな?感じたよね?感じないわけがない!こんなに高橋奈七永がパッションしてるんだから、お客さんにも、そして何より弓月に届いてないはずないんだ!」と叫んだ。「歴史の始まり、マリーゴールドの始まりにパッションを注入しました」とうなずいた。

デビューした全日本女子の解散後も、さまざまな団体の誕生に関わってきたが「自分で期限を決めている。引退を見すえてここに来たってことは、時間は有限だってこと。だから相当のリスクも覚悟して来た。今までもそうだったんですけど、ここにつながるための道だったのかなと。今まで出会った人、関わってくれた人、誰ひとり欠けることなく、今の私の糧になっている。それに感謝して、大好きなプロレスをここでしっかり守り抜きます」と決意を示した。

GMとしてスターダムの旗揚げに尽力した風香。4月15日のマリーゴールド旗揚げ会見には、プロレスをテーマとしたエンタメ公演を行うアクトレスガールズから6選手を引き連れて入団を直訴。大きな波紋を呼んだがアクトレスガールズ側とは和解し、選手は正式に入団、自身はアシスタント・プロデューサー(AP)に就任していた。

風香APは旗揚げ戦に向け、元アクトレスガールズ勢の青野未来、CHIAKI、松井珠紗、翔月なつみ、後藤智香、天麗皇希への指導を中心に行ってきたという。「全然やっていけるぞ、という手応えがありました。これまでの試合は決め事としてやってきたので、プロレスのアドリブ部分への対応は課題として残りますが、久々の試合、これまでと違う環境の中で十分な内容でした」と笑顔で、「隣にいた小川さんがときめいていた。それがうれしかった」と話した。「ツインタワー(後藤智香、天麗皇希)への期待が大きいのが分かりましたが、他の選手の動きも良かった。スターダムから来た選手ともっと絡んでいければ」と先を見据えていた。

【この日の試合結果=観衆1539人】

▶第1試合15分1本勝負 〇高橋奈七永(14分15秒、冷蔵庫爆弾→片エビ固め)●ビグトリア弓月

▶第2試合15分1本勝負 〇青野未来(8分55秒、スタイルズ・クラッシュ→エビ固め)●石川奈青

▶第3試合15分1本勝負 〇MIRAI(11分30秒、ラリアット→エビ固め)●CHIAKI

▶第4試合15分1本勝負 ゼイダ・スティール&桜井麻衣(時間切れ引き分け)マイラ・グレース&野崎渚

▶第5試合20分1本勝負 ●松井珠紗&翔月なつみ(12分30秒、アメジスト・バタフライ→片エビ固め)後藤智香&〇天麗皇希

▶第6試合30分1本勝負 林下詩美&●ジュリア(28分6秒、→リストクラッチ式裏投げ→片エビ固め)ボジラ&〇Sareee

(よろず~ニュース・山本 鋼平)

© 株式会社神戸新聞社