サンマルクカフェ、フレンチトースト/ピザトーストや新パフェなどメニューを全面リニューアル!

by 編集部:田本康平

2024年5月20日 発表

サンマルクカフェ「パンマルクプロジェクト」でメニューを刷新

サンマルクカフェは、今年の25周年を節目に「パンマルクプロジェクト」と題して店内手作りの焼きたてベーカリー商品を強化し、メニューの全面リニューアルを実施する。

サンマルクカフェ 新メニュー

・「ふわふわフレンチトースト」(390円)
・「レトロ風ピザトースト」(490円)
・「プリンアラモードとクリームソーダ風ゼリーのレトロパフェ」(690円)
・「クリームあんみつ」(690円)
・「チョコケーキとバナナのチョコレートパフェ」(690円)
・「抹茶生チョコアイスと白玉の抹茶パフェ」(690円)
・「自家製コーヒーゼリーパフェ」(690円)

5月20日に開催した事業戦略発表会では、代表取締役社長 鎌田滋之氏が登壇。サンマルクカフェは1989年創業し、「ベーカリーレストランサンマルク」をはじめ「生麺専門鎌倉パスタ」や「倉敷珈琲店」などレストラン事業およびカフェ事業合計750店舗を傘下に持っており、その中でもサンマルクカフェは中核企業と述べた。

株式会社サンマルクカフェ 代表取締役社長 鎌田滋之氏

1999年銀座に第1号店をオープン。カフェチェーンでは初になる挽き立てコーヒーの提供や店内手作りの焼きたてパンを提供するベーカリーカフェとして人気となった。

もともとベーカリーレストランサンマルクのパン食べ放題の人気が高く、そのノウハウをカフェ事業に進出する際に活用したという。

その後2003年原宿にチョコクロ専門店がオープン。若者を中心に大ヒット商店になり、それを契機に全国に出店が拡大したとのこと。

1999年銀座に1号店をオープン
2003年原宿でチョコクロが大ヒット

2012年にはシンガポール、2014年にはフィリピンと進出しグローバルカフェブランドとして世界展開。国内には297店舗展開で国内シェア80%を超えるナンバーワンベーカリーカフェとなったという。

2016年度にはカフェ事業の売り上げが300億円を超え利益も47億円の数字を達成。しかしその後2018年に創業者の片山直之氏が逝去し、大きな推進力を失ったところに追い打ちをかけるようにコロナ禍に入り赤字に突入。

その流れからサンマルクカフェをどうやって再生していくかというのが大きなテーマになり経営業態を見直す機会になった。

業績低迷中はさまざまな方向に手を広げ試行錯誤
最終的にベーカリーカフェとしての原点へ回帰することに

コロナ禍の最中にさまざまなものに手を広げた結果、「何を軸にしている企業なのか、何を売らなければならないのか」という原点を見つめ直し、サンマルクカフェのこだわりと強みは店内で手作りの焼きたてパンを提供するということだと考えベーカリーカフェという形態を強化する原点に回帰したという。

まずベーカリー商品の強化として開発したのが外はカリカリ中はモチモチの「サンマルクホットサンド」で、非常に高い評価を得たという。

そしてチョコクロの強化。今までにない新しいチョコクロとして桔梗信玄餅とのコラボなどさまざまなチョコクロを発売しこちらも好評を得ていると述べた。ハロウィーンチョコクロなど見た目的にもインパクトがあるものも送り出している。

また、メインであるカフェ商品も力強い苦みのある新サンマルクブレンドを新たに送り出すなど刷新を実施している。

期間限定のさまざまなチョコクロを発売
看板商品を刷新、新サンマルクブレンドを発売

また、若者に人気のスムージー系ドリンクも強化している。従来、夏季限定の商品として売っていたが、今では通期を通して販売し冬でも売れるヒット商品になっているという。

デザート商品も強化し季節限定のパフェを導入。夏ならではの花火パフェやコラボ限定の桔梗信玄餅パフェやブラックサンダーパフェなどコラボも実施。京都河原町では限定の抹茶パフェを提供するなどの地域に密着したコラボも行なっていると語る。

スムージーやパフェなどのメニューも大幅強化した

これらが功を奏して業績は2021年を底にV字回復し2023年には黒字へ戻ることができた。今年は25周年の節目として、大規模刷新プロジェクト「パンマルクプロジェクト」を実施すると述べた。

原点であるベーカリーカフェとして焼きたてパンを強化する。今までメニューパネルを設置していたレジ横エリアを2段式のベーカーリーエリアにリニューアルする。見た目的にもベーカリーらしく、今期から来期に展開して全国店舗に拡大することになった。

2段式になった新パン台
旧パン台

すでにこの新形態に改装した店舗で実験的にさまざまな商品を売ってきたが、人気だったのはふわふわフレンチトーストとレトロ風ピザトーストの2つで、今回はこれを発売するという。

ふわふわフレンチトースト(390円)
レトロ風ピザトースト(490円)

実食してみたところ、「ふわふわのフレンチトースト」は甘いメープルシロップとの組み合わせがまるでパンケーキのような味わいで、柔らかいパンとの相性もとてもよかった。

「ピザトースト」は昔ながらのレトロな味わいで、チーズの香りとピーマンの香りの組み合わせが食欲をそそる。とろとろのチーズとやわらかいトーストの組み合わせが絶品だった。

また、25周年企画復刻メニューとして開業当時好評だった焼きたてホカホカの十勝あんパンを企画しており、6月か7月くらいには発売できるという。

25周年を記念したチョコクロの新カテゴリーも計画中とのこと。さらにコアドリンク&スムージーの強化も計画しており、アイスコーヒーは夏に大きく刷新するという。

今までは期間限定ばかりだったスムージーもコアメニュー化してレギュラー商品を用意し通年販売するとのこと。

次にサンマルクカフェ マーケティング本部 マーケティング部マネージャー 吉田美咲氏が登壇し、刷新したパフェメニューの解説を行なった。

株式会社サンマルクカフェ マーケティング本部 マーケティング部マネージャー 吉田美咲氏

「プリンアラモードとクリームソーダ風ゼリーのレトロパフェ」は、ほろ苦いカラメルソースと相性抜群のやさしい甘さのプリンをメインに、ソフトクリームの下にメロンソーダ風ゼリーを敷き詰めたパフェ。

「プリンアラモードとクリームソーダ風ゼリーのレトロパフェ」(690円)

「クリームあんみつ」はさっぱりとした寒天に黒蜜をたっぷりかけてソフトクリームと合わせたパフェ。やさしい甘さの小豆やみかんの酸味がアクセントになっている。

「クリームあんみつ」(690円)

「チョコケーキとバナナのチョコレートパフェ」は、パフェに口溶けのよいチョコレートケーキをトッピング。カットしたバナナの味わいとチョコレートが相性抜群で、ウエハースやチェリーのトッピングがレトロ感を演出。

「チョコケーキとバナナのチョコレートパフェ」(690円)

「抹茶生チョコアイスと白玉の抹茶パフェ」は、独自配合の抹茶パウダーと抹茶ソースを組み合わせた存分にお茶を味わえるパフェで、抹茶の生チョコアイスや白玉、小豆がトッピングされている。

「抹茶生チョコアイスと白玉の抹茶パフェ(690円)

「自家製コーヒーゼリーパフェ」は、ほろ苦い味わいでぷるぷるとした食感のコーヒーゼリーを贅沢にトッピング。ソフトクリームと合わせてシンプルながらバランスのよい味わいだという。

「自家製コーヒーゼリーパフェ」(690円)

「プリンアラモードとクリームソーダ風ゼリーのレトロパフェ」を実食したところ、ソフトクリームの甘さとメロンソーダゼリーの酸味のコントラストがよく効いており、味も見た目もインパクトがある。味のバラエティに加えボリューム感も十分でお子様ランチのような楽しさを味わえるパフェだ。

© 株式会社インプレス