五島・ミズイカ産卵用の「イカシバ」設置 磯焼け対策で木の枝を海中に【長崎】

五島市の名産品のひとつ、「ミズイカ」の産卵場所を確保しようと漁師たちが奮闘しています。

車から下ろしているのはマキやヤマモモなどの常緑樹の枝です。

5月10日、五島市の富江漁港に漁師など35人が集まり、木の枝をロープで束ねてイカの産卵場所となる「イカシバ」を作りました。

イカは海藻に卵を産みますが、五島では藻場が少なくなる「磯焼け」が進んでいることから十数年前からイカシバを設置しています。

漁港から約2キロ先にある水深10メートルほどの浅場に到着すると、イカシバを次々と海に沈めていきました。

ミズイカは5月から6月にかけて産卵するとされ、1年後には体長40センチ、重さ2キロ前後まで成長します。

イカシバの設置作業は5月いっぱい行われます。

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