by 石山 裕規
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米Microsoftは、5月20日(現地時間)に開催した発表イベントにおいて、Windows PCの新規カテゴリとなる「Copilot+ PC」を新設すると発表しました。Microsoftの生成AI特化型「Surface Pro」「Surface Laptop」を筆頭に、メーカー各社も一斉にこのAI PCの新型モデルを発表、展開するとしており、PC界隈におけるAI活用・AIアプリの普及がさらに加速しそうな勢いとなっています。
この発表イベントについては、MicrosoftのAIアシスタント「Copilot」のアップデートプレビューが披露されているのも注目したいところ。先日発表された米OpenAIの最新フラッグシップLLM「GPT-4o」に対応した「Copilot」がWindows上で利用できるようになるそうです。
Copilotが、マインクラフトの攻略を会話でアドバイスゾンビが出たら「Oh no! It's a Zombie!」と慌てた様子に……
同イベントでは、サンドボックスゲーム「Minecraft(マインクラフト)」を使用したデモが披露されており、Microsoft副社長・Yusuf Mehdi氏のポスト(ツイート)でもその内容を確認できます。
デモでは、プレイヤーが「Copilot」と会話、間断のない自然かつ流暢なトークをしながら攻略アドバイスをしてくれている様子を見ることができます。「GPT-4o」といえば、その感情表現の豊かさが大きな話題となりましたが、このデモでも映像終盤に突如現われたゾンビに対し、「Oh no! It's a Zombie!」とAIアシスタントが少し慌てた感じの声になっているのを確認可能です。
AIとの動的な画面共有が可能になり、“ユーザーがコンピューター上で何をしているのか”をAIが瞬時に理解し、リアルタイムで質問に答えてくれたり、アドバイスをくれる。劇的な性能の進化になんだか少し恐い気もしてしまいますが、ことゲームプレイの場面では、AIがまるでプレイヤーの隣でいっしょにリアクションして楽しむ友達のような存在になれるのかもしれませんね。
もしかしたらゲームの上手い友達のように、いつかAIに「ヘタクソ、ここはこういう風にやるんだ!」と逆に指示される、なんて日が来るのかも……。あのイルカやコルタナさんを超える、パーソナルアシスタントの登場に期待しておきましょう。