住民や園児、種まき親睦 和田・ワタ作りプロジェクト

サポートを受けながら種をまく園児たち

 米子市和田町の「看護小規模多機能型居宅介護真誠会ふる里」の裏手にある「ふる里綿農園」で、地元の園児や児童、住民らによる綿の種まき式が行われた。ふる里の利用者も加わり、地域の親睦を深めた。

 弓浜地域でかつて盛んだった伯州綿の復活と交流の促進を図ろうと、2010年から同市の社会福祉法人真誠会(前田浩寿理事長)と地域住民らが綿作りに取り組んでいる。

 種まき式には和田保育園と和田小3年生、地域住民でつくる「和田でワタ作りプロジェクト」のメンバーら総勢約80人が参加。弓浜絣(がすり)のベストや手ぬぐいを身に着けた子どもたちは、同プロジェクトメンバーらの指導を受けながら、一つの穴に2粒ずつ種をまいて丁寧に土をかぶせていた。

 子どもたちは種を見て「白いワタがついてる」と大はしゃぎ。利用者らは子どもたちの一生懸命な様子に顔をほころばせていた。

 種まきを前に同プロジェクトの田辺忠雄代表は「和田はワタ作りで栄えた地。一緒に楽しんでください」とあいさつした。

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