新潟水俣病の被害者団体と面会 発言遮断問題を受け環境省幹部

新潟水俣病被害者団体から伊藤環境相宛ての要望書を受け取る環境省の前田光哉審議官(左端)=21日午前、新潟市

 熊本県での水俣病被害者の発言遮断問題を受け、環境省の前田光哉審議官が21日、新潟市を訪れ、新潟水俣病の被害者団体と面会した。団体側は病気の公式確認から59年となる31日に開かれる式典に、伊藤信太郎環境相が出席し、意見交換の場を設けるよう求めていた。

 前田氏は面会の冒頭、被害者の発言中にマイクを切ったことについて「不適切だった」と謝罪した。被害者団体側は伊藤氏の式典への参加を「強くお願いする」と改めて要望。前田氏は「新潟のみなさんの声を聞く機会を持ちたいと考えている」と話し、時期を調整しているとした。

 団体側は、被害者救済を求める伊藤氏宛ての要望書も手渡した。

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