ヤンキース・コールが打者への投球を開始へ 6月中に戦列復帰か

昨季キャリア初のサイ・ヤング賞を受賞したヤンキースのエース、ゲリット・コールは日本時間5月19日に本拠地ヤンキー・スタジアムでブルペン投球を行い、実戦をシミュレーションしながら2イニングを投じた。右ひじの違和感からの復帰に向けて調整を進めているコールだが、アーロン・ブーン監督によると、日本時間5月22日には離脱後初めて、打者と対戦する予定となっているようだ。マット・ブレイク投手コーチは、コールが直近のブルペン投球で90マイル台前半を計測したことを明らかにしており、調整は順調に進んでいるとみられる。

ブーン監督は、コールの調整状況について「前進し続けることができたらいいなと思っているし、いい日を続けていきたいね」とコメント。「次のステップは打者と対戦することだ。打者と向かい合うことによって、アドレナリンも出るだろう。1つひとつが重要なステップになる」と打者と対戦する形式での投球練習の開始が迫っていることを明らかにした。

コールは日本時間5月5日にマウンドからの投球を開始。この日は本拠地ヤンキー・スタジアムで速球を15球だけ投げた。その後、日本時間5月8日、12日、15日にも投球練習を行っており、このうち12日は敵地トロピカーナ・フィールド、15日はフロリダ州タンパにあるスプリング・トレーニング施設で登板したものである。コール自身は「いい感じで前進しているよ」と自身の調整具合への手ごたえを口にした。

現在33歳のコールはメジャー11年目の昨季、15勝4敗、防御率2.63、222奪三振の好成績を残し、自身初のサイ・ヤング賞を受賞。しかし、今季はスプリング・トレーニング中に「登板間の疲労の回復が遅い」と違和感を訴え、精密検査を受けた結果、靭帯へのダメージはなかったものの、「右ひじの炎症」を理由に故障者リストに登録されることになった。戦列復帰までには「投球を本格的に再開してから4~6週間が必要」と言われており、このまま順調にいけば6月中の戦列復帰が実現しそうだ。

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