マカオヘリポートで官民合同による大規模緊急訓練実施

マカオヘリポートで実施された大規模緊急訓練の様子(写真:AACM)

 マカオ政府民航局(AACM)は5月21日、前夜マカオ外港フェリーターミナル併設のヘリポートで危機対応能力向上を目的とした大規模な緊急訓練を行ったと発表。

 訓練は20日午後8時から約1時間にわたって実施され、ヘリコプターサービス運営会社の亞太航空(イーストアジアエアラインズ)がコーディネート役を務め、税関、治安警察局、消防局、衛生局、海事・水務局、民航局の政府各部門を含めて約100人が参加したとのこと。

 今回の訓練は、乗員2人、乗客2人を乗せたヘリコプターがマカオヘリポートを離陸後すぐにテールローターの故障により出力を失いヘリポートに緊急着陸し、部品が地面に散乱、また乗員は無事だったものの乗客2人が負傷したとのシナリオで行われ、事故発生後、速やかに緊急対応手続きを発動し、関係部門のコントロールセンターへの集合通知、作業スタッフと乗客の安全な避難場所への誘導、消防による救援車両と隊員の手配と救護措置の手順などが確認され、無事に終了したという。

 マカオヘリポートについては、亞太航空が「空中快線(スカイシャトル)」のブランド名で香港及び深圳との間でヘリコプターの定期便を運航している。

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