バルセロナがベティスの“10番”に関心…契約解除金は6.8億円、困窮する財政状況にも優しい金額に

バルセロナは、ベティスに所属するFWアジョセ・ペレスに関心を寄せているようだ。20日、スペイン紙『アス』が報じている。

ヴェルディブランコの“10番”がバルセロナのターゲットになった。テネリフェ島出身の30歳は、地元のテネリフェでプロキャリアを始めた後、ニューカッスルとレスターを経て、2023年1月にベティスに加入。テクニックに秀でるとともに、前線のポジジョンならどこでもプレー可能とサッカーIQも高いアタッカーだ。今シーズンは、同じくテクニシャンタイプのMFイスコと共鳴し、公式戦11得点2アシストを記録。今まさに、脂の乗った時期を過ごしている。

そんなアジョセ・ペレスに対して、バルセロナが関心を寄せている主な理由は金銭面と、『アス』は指摘する。ニコ・ウィリアムズ、ベルナルド・シルヴァ、ジョシュア・キミッヒ、シャビ・シモンズ、ダニ・オルモ、ギド・ロドリゲス…と多くの獲得候補者を選定しながらも、困窮する財政状況ではこの大半に手が出せない。一方で、ベティスとの現行契約を2027年夏まで残している同選手の解除金は400万ユーロ(6億8000万円)と、その才能に伴う価格としては非常に魅力的なものに。デコSD(スポーツディレクター)が求める「良い、美しい、安い」の3拍子を兼ね揃えている選手なのだ。

また『アス』によると、今に至るまで実現こそしていないものの、アジョセ・ペレスはバルセロナにとって常にお気に入りの存在であるという。ブラウグラナのオフィスは、複数のポジションで高水準なパフォーマンスを披露する多才さを特に評価しているとのこと。本格的に同選手獲得に動き出すかは、今後の市場の動向次第だが、この先も関心を継続させていくのは間違いないと併せて伝えている。

無冠からの巻き返しを目指すことになる来シーズン、バルセロナはどのようなスカッドを組むのだろうか。

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