韓国代表、6月のW杯予選は“三重苦”で戦う? 母国メディアが懸念「精神力、体力、モチベーションの低下」

6月に再開される北中米ワールドカップのアジア2次予選で、韓国代表は難しい戦いを強いられるかもしれない。

母国メディア『ニュース1』は、「6月のAマッチは精神力、体力、モチベーションの低下という三重苦の中で行われることになった」と懸念を示す。

記事では、まず体力面について言及する。

「6月のAマッチは、代表チームの主力であるヨーロッパ勢が、長いシーズンを終えて休養を取る時期に行なわれる。まず体力的に厳しい。

たとえば、主将のソン・フンミンは今シーズン、プレミアリーグで35試合・2948分をプレーし、その後、オーストラリアでのトッテナムのプレシーズンゲームを消化した後、息つく暇もなく代表チームに合流する。

昨年6月にも韓国は安房で行なわれたAマッチで、ペルーに0-1で敗れ、エルサルバドルと1-1で引き分けるなど、チームのエネルギーがやや不足していた」

モチベーションに関しても不安がある。

「韓国は2次予選のグループCで3勝1分(勝点10)を記録し、最終予選進出を事実上確定した。次の2試合で1つでも引き分ければ、目標を達成する。負担のない試合であることは幸いだが、あまりにも有利な状況であるため、むしろ目標意識を持つのに毒になる可能性もある」

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そして、いまだ新監督が決まらず、3月シリーズに続いて再び、臨時監督のもとでプレーすることも、良い影響を及ぼさないかもしれない。

「指揮官が正式な監督でないことから生じる精神力と結束力の低下も懸念される。もし正式な監督が就任し、新たなスタートを切る立場であれば、新たな動力とエネルギーを作ることができたはずだ。

新監督の目に留まらなければならない選手たちの姿勢も変わる。その場合、結果に対するプレッシャーがない現在の状況が、むしろメリットになる可能性がある。

しかし、キム・ドフン暫定監督が大きな枠組みでチームの雰囲気を刷新するには限界がある。暫定監督のもとで再び気持ちを立て直さなければならない選手たちは、気を抜くし、本職である暫定監督は負担が大きい」

こうした状況下で、韓国はどんな戦いを見せるか。5月27日に代表メンバーが発表される予定で、6月6日にアウェーでシンガポールと、同11日にホームで中国と対戦する。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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