TM NETWORKデビュー40周年ツアーが千秋楽 生きる伝説3人でも直面する「老い」の現実

(左から)TM NETWORKの小室哲哉、宇都宮隆、木根尚登(C)日刊ゲンダイ

小室哲哉(65)、宇都宮隆(66)、木根尚登(66)によるユニットで、このほどデビュー40周年ツアー千秋楽を飾ったTM NETWORK。1987年リリースの大ヒット曲「Get Wild」などを披露したほか、アンコールにはシークレットゲストとしてB'zのギタリスト松本孝弘(63)が登場したそうだ。会場の「Kアリーナ横浜」でのステージはどうだったのか。LUNA SEAのギタリストSUGIZOはSNSにこう記した。

《生きた伝説を目の当たりにして大感動だった。しかもシークレットゲストでB'z松本さんが登場とは! 度肝を抜かれた。40年間音楽シーンをリードし続けてきた偉大な先輩方に心から敬意を表します》

加藤茶(81)とその妻でタレント加藤綾菜(36)も「最高でした」と絶賛している。某芸能プロデューサーはこう言う。

「ボーカルの宇都宮は痛々しいほど痩せて見え、公称178センチの身長よりも縮んでしまったような印象でした。目をつぶって歌う姿が大型スクリーンに映し出されると、赤系のアイシャドーが妖艶なのだけれども、退廃的かつ年齢を感じさせた。ふと一部の熱狂的ファンがストーカー化し、自宅特定でプライバシー侵害行為に及んだという2023年のトラブルを思い出してしまいました。小室はぽっちゃりして、ネットで『おばさん化』と評されるのもうなずけました。モーツァルト、バッハを意識したようなバロック調の衣装ながら眉間に刻まれた深い皺が目立っていました」

外見では木根尚登が往時とあまり変わりなく、意気軒高に見えたそうだ。

「Get Wild」はリバイバルヒット

3人は今月、黒柳徹子のトーク番組「徹子の部屋」(テレビ朝日系)に出演。思い出を語りつつ、小室はこう言っていた。

「疲れが取れにくくなった。終わった次の日、元気なのかなと思ったら、2日後くらいにどっと来ますね」

宇都宮もうなずいてこう続けた。

「年齢的にも(次の)周年はもうあまり考えない方がいいのかなというのはあります」

ライブでは若々しく見えた木根も「夜も深く眠れないしね」と苦笑いであった。

それでも大ヒット中のNetflix映画「シティーハンター」のエンディング「Get Wild」は往時を知らない若者世代にも浸透。40周年記念トリビュートアルバムがダウンロードランキングでトップになったり、WOWOWで11カ月連続の特番になったりと、人気は健在。率直に老いを語る姿もファンにとってはありがたいはずだ。

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