米エール大卒業式で学生が退場、ガザ戦闘に抗議

Michelle McLoughlin Steve Gorman

[ニューヘイブン(米コネチカット州) 20日 ロイター] - 米エール大学で20日行われた卒業式で、パレスチナ自治区ガザにおけるイスラエルの戦争や、構内での親パレスチナ派デモに対する大学側の対応などに抗議する多数の卒業生が式の途中で退場した。

数千人の卒業生が式に参加する中、ピーター・サロベイ学長が学位候補者発表を始めると、前方付近に座っていた少なくとも150人の学生が一斉に立ち上がってステージに背を向け退場することで抗議の意思を示した。

退場した学生の多くは「爆弾ではなく本を」などと書かれた横断幕や、キャンパス周辺で4月に行われたデモで警察に逮捕された45人について訴追取り下げや表現の自由を訴えるサインを掲げた。

退場に対し他の学生からも歓声が上がったが、それ以外は混乱もなく平和的な抗議活動だった。

米国ではエール大など数十の大学でガザの人道危機を巡る抗議活動によって混乱が生じている。

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