医療ドラマでこんなに良い病院長今までいた?「アンメット」藤堂院長にネット驚く

 杉咲花

 20日に放送されたフジテレビ・関西テレビ系ドラマ「アンメット ある脳外科医の日記」で、病院長の藤堂(安井順平)が、ミヤビ(杉咲花)のために、患者の上司に熱く訴えるシーンがあり、ネットでは「全医療ドラマの院長がそうであれ」などの声が上がった。

 この日の「アンメット」では、ミヤビがてんかん発作を起こした患者・山本の担当となり、きちんと薬を服用すれば今まで通り仕事はできると説明。ただ睡眠不足などは悪影響を与えることから、山本は会社の上司に夜勤を控えたいと申し出る。だがてんかん後遺症の理解が乏しい上司は、それならば日中の仕事も休んで治療に専念するように通告する。

 山本はてんかんの障がいがあっても、きちんと働くことで社会と関わっていきたいと願っており、会社の通告にショックをにじませる。これを聞いたミヤビは、自分が上司に病気について説明をするといい、院長の藤堂とともに山本の職場を訪れる。

 藤堂は「くれぐれも穏便に!」とミヤビに言っていたが、いざ、会社側との交渉が始まると、ミヤビの言うことに耳を傾けない上司達に業を煮やし「特別扱いではなく、理解して欲しいと申し上げてるんです。うちの川内は!」と言い「(病気に対し)周りの人間が正しく理解することで、大半のことは解決できる。社会の一員として迎えてもらえる場所が必要なんです」と言ってしまう。

 会社側は「うちの会社の問題なんで」と言い放つも、藤堂は「ところで、山本さんは障害者枠で再雇用されたんですよね?であれば障害者雇用促進法によって、会社側も税制優遇などのメリットがあったはず。そのことについては、どうお考えなんでしょう?」と伝家の宝刀を突きつけ、山本の雇用継続を勝ち取る。

 交渉が終わった後、藤堂は「確実にやりすぎた~」とへたりこむが、山本は藤堂に感謝する。

 医療ドラマでは病院の院長や事務長などは、患者側ではなく、経営に力を傾ける人が多い印象。現場の医療従事者とは敵対しているイメージが強いことから、今回の藤堂院長の行為にネットは感激。「言うだけ言って後悔して崩れ落ちる院長よすぎ。全医療ドラマの院長がそうであれよ」「ドラマにこんな良い院長いたんだ、、、」「医療ドラマの院長がこれでいいんだよ!無駄に悪事に手を染めるな」「い、院長…!!ドラマの病院の院長がこんなに良い人なことある!?」など驚きの声が上がっていた。

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