雨の季節もお出かけが楽しくなる編集部おすすめ東京近郊の祭り&イベント9選!【2024年6月~】

梅雨の時期は外出がなんとなく億劫になってしまいがち。そんなどんよりとした気持ちを吹き飛ばしてくれる、この時期ならではのあじさいまつりやホタルの観賞イベントなどをご紹介。さらに、今月は「東京蚤の市」をピックアップ! 会場内でお宝探しを楽しもう。

【東京蚤の市❜24 SPRING】心ときめく品々や体験に出合える

<5月31日~6月2日>立川市・国営昭和記念公園みどりの文化ゾーンゆめひろば

古き良きものとの出合いを楽しむ、ヨーロッパの蚤の市という文化を東京にも根付かせたのが、手紙社が手掛ける大人気イベント「東京蚤の市」だ。初夏の爽やかな国営昭和記念公園に、全国からアンティーク雑貨や古道具、古着、古書などを扱う店主が集まり、個性豊かな店を開く。

イベントは2012年にスタート。開始当初の出店数は70組超だったが、年々規模が拡大し、21回目を迎える今回は291組が参加する。古今東西のアンティーク・ヴィンテージアイテム以外にも、おなかを満たしてくれる絶品フード、その道のプロが教えてくれるワークショップ、にぎやかなライブステージなど、お楽しみが満載。さらに、近年は、洗練された北欧生まれの家具や雑貨などが手に入る「東京北欧市」や、テキスタイルや刺繍、美しい布ものを扱う「布博」、紙にまつわる珠玉の作り手が集まる「紙もの」など、さまざまなテーマのエリアも展開している。「そもそも蚤の市の醍醐味とは、青空の下で宝物を探すようなワクワク感だと考えています。アンティークに限らず、心躍るような企画を用意しています」と教えてくれたのは手紙社の上野樹さん。

常に進化し続ける東京蚤の市だが、今回の見どころをお伺いしたところ、①これまで音楽が中心だったライブステージにお笑い芸人が毎日1組登場、②日本の伝統のものづくりと粋な文化を体感できる「和もの街道」という新ジャンルが誕生、③子どもに特化したキッズエリアができることだという。キッズエリアでは小学生が自ら店主になり、自分で作ったものを売る「こども蚤の市」という企画もあり、「ここから未来のアーティストが出てくることを願っています」と上野さんは話す。

お買い物はもちろん、ライブやワークショップを通した体験や、全国からカフェやおいしいものが集まるグルメも楽しめ、「いたるところが楽しい空間を目指しています」という通り、一日では足りないぐらい、見どころいっぱいのイベントだ。大人も童心に帰って自分だけの宝物を探してみては。前売券1500円、当日券2000円。

◎JR立川駅徒歩10分。手紙社☎042₋444₋5367

宝探し感覚で広い会場内をめぐろう!

【2024ローズガーデンフェスティバル】華麗なバラが咲き誇る

<~5月26日>練馬区・四季の香ローズガーデン

爽やかな紅茶のような香りを楽しめるシンボルローズ「四季の香」をはじめ、337品種、約580本のバラが咲き誇る。週末にはマルシェやキッチンカーも出店。園内で撮影した写真を募集する春のフォトコンテストは6月3日まで。

◎地下鉄大江戸線光が丘駅徒歩6分。四季の香ローズガーデン☎03₋6904₋2061

【花園神社例大祭】2基の宮神輿が新宿の街を練り歩く

<5月24~27日>新宿区・花園神社

今年は表祭で、26日の神幸祭では、獅子頭と島田囃子を乗せた山車を先頭に、本社神輿と雷電神輿の2基の宮神輿が靖国通り、新宿通り、明治通りを練り歩く(9:45宮出し、19:30ごろ宮入り)。境内には約100軒の露店も。

◎地下鉄新宿三丁目駅徒歩3分。花園神社☎03₋3209₋5265

【ほたるの宴】光のイリュージョンを楽しむ

<5月31日~6月9日>神奈川県湯河原町・万葉公園

園内のほたる小屋で幼虫まで飼育して、地元小学生によって放流されたホタルの観賞会。夜の帳が下りるころ、ゲンジボタルが淡い光を放ちながら乱舞する姿を楽しめる。金・土・日限定でキッチンカーも出店。

◎JR東海道本線湯河原駅からバス「落合橋」下車すぐ。湯河原温泉観光協会☎0465₋64₋1234

【第36回東村山菖蒲まつり】気品ある花菖蒲に囲まれる

<6月1~16日>東村山市・北山公園菖蒲苑

約6300㎡の敷地に約600種10万本の花菖蒲が開花する。期間中は模擬店の出店やガイドの案内、花摘み娘衣装の貸し出しが行われるほか、土・日には花菖蒲のポット・切り花販売も。10:00~16:00。8・9日のみ、21:00までライトアップを実施。

◎西武新宿線東村山駅徒歩20分。東村山市商工会☎042₋394₋0511

【第40回高幡不動尊あじさいまつり】境内のヤマアジサイが見頃に!

<6月1~30日>日野市・高幡不動尊金剛寺

高幡不動尊境内から裏手の山にかけて、約250種8000株あまりの色とりどりのアジサイが咲き乱れる。期間中は写真コンクールや俳句短歌大会、山内八十八ケ所クイズめぐりなどのさまざまな催しが行われる。

◎京王線・多摩都市モノレール高幡不動駅徒歩5分。高幡不動尊金剛寺☎042₋591₋0032

【鳥越神社例大祭(鳥越の夜祭り)】幻想的な宮入りは必見

<6月7~9日>台東区・鳥越神社

9日には、都内一重いといわれる千貫神輿が登場(6:30宮出し、21:00宮入り)。19:00ごろからは「鳥越の夜祭り」と言われ、神輿の弓張提灯に火が灯され、荘厳かつ幻想的な宮入りを迎える。

◎地下鉄浅草線蔵前駅徒歩6分、JR総武線浅草橋駅徒歩8分。鳥越神社☎03₋3851₋5033(9:00~17:00)

【山王祭】壮大な王朝絵巻が繰り広げられる

<6月7~17日>千代田区・日枝神社

江戸時代、徳川歴代将軍が上覧拝礼したといわれる「天下祭」として知られる。今年は2年に一度の神幸祭が7日に行われ、王朝装束をまとった総勢500人からなる祭礼行列が東京都心を練り歩く。

◎地下鉄千代田線赤坂駅、地下鉄南北線・銀座線溜池山王駅徒歩3分。日枝神社☎03₋3581₋2471

【第40回文京あじさいまつり】白山神社では歯痛止めのご利益も!

<6月8~16日>文京区・白山神社、白山公園

白山神社境内から隣接する白山公園にかけて、約3000株の色鮮やかなアジサイが咲き誇る。期間中は富士塚の特別公開や紫陽花コンサート(土日のみ)、歯痛止め信仰で知られる白山神社で歯の健康祈願祭(9・16日)が行われる。

◎地下鉄三田線白山駅徒歩3分。文京区観光協会☎03₋3811₋3321

取材・文=香取麻衣子 ※写真は主催者より提供。

『散歩の達人』2024年6月号より

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