【リニアと水】岐阜県内で水源や井戸など水位低下 JR東海が工事中断を前倒し 山梨県側ではボーリング調査再開

リニア中央新幹線のトンネル掘削工事を進めている岐阜県瑞浪市で、井戸やため池などの水位が低下している問題で、JR東海は、工事の中断を20日に前倒ししました。

この問題は、リニア中央新幹線のトンネル掘削工事を行っている瑞浪市大湫町で、共同水源やため池、井戸14か所の水位が低下し、一部が枯渇して使用できなくなっているものです。

JR東海は、トンネル掘削工事が影響した可能性が高いとしていて、住民の不安や県と市の要望を踏まえて、20日、工事を計画より早く中断したと発表しました。

また、水位低下の対策として、20日からトンネル内の水が湧き出ている地盤に薬液を注入する作業を始めていて、6月からボーリング調査を行い、地質の状況などを調べるとしています。

一方、JR東海は、静岡県と山梨県の県境で中止していたリニアのボーリング調査を、山梨県側で20日再開しました。

この調査をめぐっては、川勝前知事が環境問題を理由に工事に「待った」をかけた経緯がありましたが、辞職表明後にJR東海が調査再開を表明していました。

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