犬のいる空間で鳴らしてはいけない『音』5選…恐怖を感じているときに見せる仕草や行動とは?

犬の聴覚は優秀!それゆえに不安になることも

犬は聴覚が人間よりもはるかに優れていることで知られています。また賢く、元々は警戒心も強いため、苦手な音を聞くことで強い不安や恐怖に襲われることも…。

したがって、日常の生活を過ごす環境で恐怖を感じる音を耳にしてしまうと、途端に自分の安全圏内が脅かされたように感じてしまうでしょう。

犬が恐怖を感じているときに見せる仕草や行動は?

犬が恐怖を感じたときは、以下のような仕草や行動を見せます。

  • 背中を丸める
  • 耳を後ろに倒す
  • ブルブルと小刻みに震える
  • 飼い主にピッタリと密着する
  • 隠れたり逃げたりする

もしも愛犬が苦手な音を聞いた後に以上のような行動をとっている場合は、隣に寄り添い、落ち着くまで体に触れてあげたり声をかけて気を紛らせてあげたりしましょう。

犬のいる空間で鳴らしてはいけない『音』5選

犬のいる空間ではなるべく犬が怖がるような音を出さず、安心して過ごせる環境を作ってあげることが大切です。ここでは犬のいる空間で鳴らすべきではない、犬が苦手とする『音』を紹介します。

1.突然の大きな音

犬は予測できない大きな音に対して、強い警戒心や恐怖を感じやすいです。そのため、突然大きな音を出すことは極力控えてください。

例えば、乱暴にドアを閉めてしまうと、「バンッ!」という大きな音に怯えてしまう犬は多くいます。他にも何気ない飼い主の出した音に不安や恐怖を覚える犬は多いので、生活音にも気を配りましょう。

2.破裂音

予測できない音に苦手意識を覚えやすいという話がありましたが、破裂音も犬にとってびっくりしてしまう音なので恐怖を感じやすいです。

花火や爆竹の音を苦手とする犬は多く、犬によってはテレビから大音量で聞こえてきた花火の音に驚いてしまうことも。

3.雷の音

犬が最も聞く機会が多く、そして恐ろしいと感じる音に『雷』が挙げられます。天候が荒れてしまうと雷が発生し、犬を脅かす音や地響きを発生させるので、パニックに陥らないよう注意が必要です。

天候が悪化しそうな日はなるべく早めに帰宅し、愛犬が少しでも安心して休めるように配慮してあげると良いでしょう。

雷が苦手な犬は花火の音が苦手なことが多いです。近くで花火大会が行われる場合は予定をチェックして注意してあげましょう。

4.耳に触る金属音

犬にとって自然界に存在しない人工的な音も苦手意識を感じやすいです。そのため、耳に触るような金属音に恐怖を覚える犬は多いでしょう。

例えば、家の目の前や近場で工事が行われていると不安に襲われ落ち着かず、1日中ソワソワと部屋の中を歩き回ってしまう犬もいます。

なるべく犬が過ごすスペースは道路に面していない場所を選んだり、窓に防音対策を施したりして、愛犬が安心して過ごせる環境を整えてあげましょう。

5.サイレン音(警告音)

サイレン音は動物だけでなく人間にも強い危機感を与えるような音が選ばれています。サイレン音を聞くと、自然と体が緊張してしまうという人もいるでしょう。

警戒心が強く動物的本能が高い犬たちは、より強い不安や恐怖心に襲われます。なるべく家の中にいるときだけでもサイレン音が聞こえないよう、テレビの音やスマホから流れる動画の音などに気をつけましょう。

まとめ

いかがでしたか。もしも今回紹介したような苦手な音を聞いて、愛犬が不安そうな様子を見せているときは隣に寄り添ったり、遊びに誘ったりして気を紛らわせてあげましょう。また、外からの騒音を遮断するために、壁や窓に防音対策を施すのもおすすめです。

(獣医師監修:平松育子)

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