山本由伸 メジャー初の100球到達で七回途中2失点 5勝目の権利 ロバーツ監督がリミッター解除を予告

 ドジャース・山本由伸

 「ドジャース-ダイヤモンドバックス」(20日、ロサンゼルス)

 ドジャースの山本由伸投手は7回途中2失点、8奪三振の好投で5勝目の権利を手にした。メジャー移籍後初めて球数100球に到達する力投だった。

 初回に1安打を許しながらも3三振を奪って立ち上がった右腕。序盤はカーブの球種割合を減らし、ストレートを軸にスライダーを織り交ぜながらカウントを奪った。三回こそ1死から二塁打を浴びピダーソンにタイムリーを浴びたが、後続を味方のファインプレーもあって打ち取った。

 最少失点で切り抜けると、直後に打線が1イニング3発6得点と大爆発。K・ヘルナンデスの同点弾、フリーマンのグランドスラム、スミスの2者連続弾で強力に援護してくれた。

 四回、五回と安打の走者を背負うも危なげない投球でスコアボードにゼロを刻んだ。六回は二回以来となるこの試合2度目の三者凡退に抑えた。

 そして七回、先頭のスアレスに左翼線を破られる二塁打を浴びた山本。モレノを見逃し三振に仕留めたが、続くニューマンにはこの試合100球目となるストレートを中前にはじき返され2点目を失った。ここでロバーツ監督がベンチを出て交代を告げた。

 前回、13日のジャイアンツ戦では六回途中4失点と試合を作ることができなかったが、調整期間でしっかりと修正。味方の大量援護にも守られながらクオリティースタートを達成した。

 ロバーツ監督は試合前、「いい流れなら100球以上投げさせる」と明言。ここまでは土台作りを重視していたため100球以内に球数を制限していたが、着実に登板を重ねたことでリミッターを外す方針を示していた。これまでは4月19日のメッツ戦で投じた99球が最多だった。

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