京浜工業地帯の父、横浜・浅野学園の創立者 浅野総一郎の業績デジタル化

デジタル化された浅野総一郎(左)と妻サクの写真(浅野学園提供)

 浅野学園(横浜市神奈川区)は、創立者・浅野総一郎のデジタルアーカイブを作成、ホームページ(HP)上で公開している。浅野家から寄贈された資料などの一部をデジタル化し、欧米諸国に事業巡遊に向かう生前最後の映像も紹介。「京浜工業地帯の父」と呼ばれる実業家の研究に役立ててもらいたい考えだ。同学園の関係者は「産業近代化の革新者・浅野の生涯を知るきっかけになれば」と期待している。

 同学園には浅野や、浅野の秘書、通訳を務め、同学園の初代校長でもある水崎基一らに関する資料が計1万6276点残されている。ただ一部の劣化が激しく、図書館振興財団の助成金などを活用し、書画46点、関連書籍16点、写真442点をデジタル化。うち書画9点、関連書籍4冊、写真34点を昨年12月22日からHPで公開している。

© 株式会社神奈川新聞社