映画館で【前の座席に足を載せる客】が迷惑!注意するも「チッ!うるせーな」と舌打ち! → その直後?!

人が沢山集まる公共の場所なのに、まるで自分の家のように振る舞う迷惑な人っていますよね。しかし逆上されてもめ事になるのを恐れ、なかなか注意できない人もいるでしょう。今回はそんな迷惑な人に遭遇し、猛抗議した経験のある筆者の知人Wさんに聞いたお話です。

映画館の中で

Wさんは映画館で映画を観るのが趣味で、月に1度は映画館に出かけていました。
「あ、この映画もう上映が終わっちゃう! 観に行かないと……」
前から少し気になっていた作品があったため、Wさんは家の近所の映画館に観に行くことにしました。

「まあまあ空いてる、良かった」
その日は映画が安く観られる日だったのですが、劇場内はほどよく空いていて、両隣に誰も座っていないという快適な席をとることができました。

「ゆっくり観られるのは嬉しいな」
Wさんが劇場のシートに深く身体を沈め、リラックスして映画を観ようとしていると、ふと頭の横に何かの気配を感じました。

「誰もいないはずだけど……」
ちらっと横目で確認して、Wさんはびっくり。
「え、ありえないんですけど!」
なんとWさんの頭の横、つまり隣のシートの背もたれには、後ろの席の客の足がドンと乗せられていたのです。

迷惑客に注意するも……

自分のシートではないものの、リラックスして映画を観ている頭の横に足があるという不快さに、Wさんは思わず振り返って注意しました。
「足をどけてください! ここはあなたの家のリビングじゃないんですよ!」
後ろの席に座っている若い男性は、Wさんの言葉にムッとした顔をします。

普段Wさんはおとなしい性格で、あまり見知らぬ人に注意などしないタイプでしたが、映画となると話は別です。

せっかく好きな映画を観に来ているのに、人の足と並んで映画を観るなんて耐えられませんでした。

「なんだよ、うるせーな」
「前の席に足を置くのは非常識ですよ!」
「チッ!」
若い男性はふてくされた顔で、空いている他の席に勝手に移動しました。

「またやってる……」
若い男性が移動した先は、Wさんの席の2列前。そこでも男性は堂々と足を伸ばし、前の座席の背もたれに足を置いたのです。

「おい、何やってるんだ! 大人しく映画を観られないなら出ていけ!」
ふいに低い声が響き、Wさんが目をやると、なんと若い男性が足を置いていた席の隣りの男性が、若い男性の足首を掴んで睨みつけていたのです。

その声のために一気に注目を浴びたせいか、若い男性はすぐに足を引っ込め、足早に劇場から出て行きました。
Wさんはすっきりとした気持ちで、映画に集中することができたそうです。

映画館では前の席に足を置かないように注意する映像が流れることもありますよね。きっとそういう迷惑客が後を絶たないのでしょう。足を伸ばしてリラックスして観たい気持ちはわかりますが、映画館でする行動ではありません。本当に非常識なのでやめて欲しいですね。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:齋藤緑子

© 株式会社ファッションニュース通信社