DeNA筒香嘉智が苦労する日米投手「間」の違い…名球会OBが原因を指摘し対策も指南

筒香(C)共同通信社

DeNAの筒香嘉智(32)は、かつての定位置で輝きを取り戻せるのか。

米球界から古巣復帰した大砲は5月上旬に一軍に合流。復帰戦でいきなり本塁打を放ち、ファンを大いに沸かせた。18日の試合で4番の牧秀悟(26)が右膝裏の張りを訴えたため、翌19日は2019年9月以来の4番で2安打。牧の状態次第では今後も4番を任されそうだが、ここまで10試合に出場し、打率.206、2本塁打、5打点。16年に44本塁打で本塁打王を獲得したハマの大砲としては、物足りない数字だ。

先日、解説者の笘篠賢治氏がフジテレビのCSチャンネル「プロ野球ニュース」で筒香の打撃について、こんな指摘をしていた。渡米前と比べて「まだトップに行くときのカラダのねじりが浅く感じてしまう」としたうえで、「外側をきっちり攻められるとキツイなと。真ん中近辺から内側は対処できるんですけど」と言うのだ。

「初対戦の投手が多いことを差し引いても、速球に差し込まれたり、変化球に泳がされたりするケースが目につきます。しっかりとタイミングが取れていないことが原因でしょう」とは、名球会OBの山崎裕之氏だ。

「だからか、渡米前と比べて芯で打つ確率が減っている。芯でとらえられなければ当然、力強い打球は減ります。2ストライクまでは速球か変化球のどちらかに狙い球を絞るのも、一つの手です。速球も変化球も……となると、どっちつかずの状態になり、ますます中途半端なバッティングになってしまいますから」

実際、筒香は日本球界に復帰して以来、日米の投手の「間」の違いに苦慮していた。

「全盛時の筒香と対戦経験がある投手はまだしも、そうでない投手は今の筒香にあまり怖さを感じないのではないか。ただでさえ近年は投手のレベルが上がり、投高打低が加速している。渡米前のような成績を残すのは簡単ではありません」

とは、前出の山崎氏だ。

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チームから強く求められた上での古巣復帰だったことは疑いようもないが、筒香は26年ぶり優勝を目指すDeNAにとって「救世主にはなりえない」というシビアな見方もある。すでにピークを過ぎていることに加え、他球団スコアラーが指摘した「決定的」とも言える弱点があるからだ。

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