「感謝の想いをプレーで示す」セレッソ上門知樹がルヴァン杯の古巣・琉球戦での恩返し弾を誓う

5月22日に行なわれるルヴァンカップ1stラウンド3回戦で、セレッソ大阪はアウェーでFC琉球OKINAWAと対戦する。

この一戦でC大阪のキーマンになりそうなのが、MF上門知樹だろう。沖縄県出身で、2016年に琉球でプロデビューした上門は、4年間在籍した後、20年にファジアーノ岡山へ移籍し、22年からC大阪でプレーしている。21日のトレーニング後のオンライン会見で、背番号7は古巣戦に向けて次のように意気込んだ。

「育ててもらったクラブなので、感謝の想いをプレーで示すのが一番ですし、チームが勝つうえで自分がゴールできれば、より恩返しになると思う」

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昨年9月から琉球の指揮を執る金鍾成監督は、かつて16年からの3シーズンも同チームを率いており、上門がプロになってからの3年間、指導を受けた指揮官でもある。

「プレー面に関しては、琉球のスタイルが縦パスを入れて前を向く攻撃だったので、前を向く姿勢を勉強させてもらいましたし、シュートの部分も強化してもらった。あとは琉球時代にあまり得意じゃなかった守備の部分も、岡山、セレッソを通して成長していると思うので、そこも見せたい」

恩師の前で目に見える結果を出したい。

「プロの世界に入れてくれた方なので、それがなければこうやって対戦することもなかったですし、得点を取ることが一番の恩返しかなと。昨日、記者さんを通して『得点を取ってほしくない』と聞きましたけど、僕としては得点を取ってっていう気持ちが強いので、しっかりゴールという結果を残したい」

また、地元・沖縄の子どもたちに向けては「沖縄でプロを目ざしている子どもたちもたくさん観に来ると思うので、そういう子どもたちのためにも、夢を与えるプレーがしたい」と語った。

カテゴリーはJ3の琉球だが、ルヴァンカップでは1回戦でJ2の藤枝MYFCを、2回戦でJ1のガンバ大阪をともに2-1で破っている。同大会で快進撃を見せる古巣を相手に、上門はゴールを奪ってチームを勝利に導けるか。

構成●サッカーダイジェスト編集部

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