リニアのトンネル工事が中断

リニア中央新幹線のトンネル掘削工事が進んでいた岐阜県で井戸やため池の水位が低下し、JR東海が掘削工事を中断した。5月21日の「くにまる食堂(文化放送)」では、関西学院大学教授の村尾信尚が工事中断という判断について語った。

邦丸「JR東海は今回の工事の中断をどうみてるのかなって思うんですけど…」

村尾「JR東海に求められるのは、やはり優先順位で目標、期限、あるいはコスト。しかし何よりも重要なのは住民の安全だと思うんですよ。だから優先順位っていうのを改めて洗い出してもらいたい。あと、どうしてもやってほしいのは私たちへの情報の透明性。とにかく情報を出して我々に判断を仰ぐというようなことを必ずどこかで取り入れていく。この姿勢が大事だと思いますよ」

邦丸「全部出せるかどうかですよね。それがまた何かしら新たなトラブルだとかアクシデントがあった場合って、それを隠さないとって思っちゃうところもあったりすると思うんだけど、それも出すっていうことが大事ですよね」

村尾「情報を出すっていうことは、ある意味、その職員の保身に繋がるんです。下手に情報を出さないで『ヤバイから握っちゃおう』って決断をすると、何かあった時に『隠したのは誰だ!』っていう話になって、その人が最大のリスクに晒されることになると思います。だから自分の身を守るためにも得た情報はすぐ流す。すぐオープンにする。これ重要です。私も一回、三重県庁で部長をやってた時に部下から『村尾さん、この情報ヤバイですよ』ってきた時に『早くオープンにしろ!こんなの我々が握ってたら大変なことになるぞ。我々公務員の身を守るためにもすぐこの情報は県民の皆さんに出せ』って言った覚えがあります。

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