車の窓に首挟まれ2歳くらいの女児が死亡…消費者庁「パワーウィンドウ閉める際にはこどもに声かけ」「チャイルドシートの正しい装着」注意喚起

東京・練馬区で、2歳くらいの女の子が車の窓に首を挟まれ、死亡した。

21日午前11時前、練馬区石神井町で「子どもが車の窓に首が挟まり抜けない」と通報があった。警視庁などによると、救急隊が駆けつけた際2歳くらいの女の子が車の窓に首を挟まれた状態で意識がなく、搬送先の病院で死亡が確認されたという。

当時、車内には母親と女の子の2人しかおらず、運転中の母親が娘の状態に気付いたという。警視庁が詳しい経緯を調べており、詳細はまだ分からないが、消費者庁は2021年に「車のドアや窓に挟まれる事故に注意!」として注意喚起をしていた。

消費者庁によると、駐車時に、後部座席のチャイルドシートに座っていた3歳の子どもが窓から顔を出しているのに気付かないままパワーウインドウを閉めてしまい、首が挟まり顔面蒼白になったという事例の報告があったという。その子はその後も声を出さずぼーっとしているため救急要請し、入院となったそうだ。

また、車のスライドドアで3歳の子どもが左手の中指を挟み、爪の付け根付近で完全に切断してしい、緊急手術で指の再接着を行ったという事例の報告もあったという。

こうした事故を防ぐため、消費者庁は「車のドアやパワーウインドウを閉める時は、『閉めるよ』『近づかないで』と子どもに一声かけて、顔や手が出ていないことを確認してから操作するようにしましょう」と呼びかけ、「特に幼い子どもの場合は、そばにいる大人が確認したほうが安心」としている。

また、「チャイルドシートのベルトの長さが適切でなかったり、バックルが外れていると、もしもの交通事故で安全が守られないだけでなく、子どもが抜け出して窓やドアに挟まる事故のもとにもなる」として、正しい装着も呼びかけている。

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