エヌビディア、決算後に時価総額2000億ドル変動も=オプション市場

Saqib Iqbal Ahmed

[ニューヨーク 21日 ロイター] - 米オプション市場は、半導体大手エヌビディアの株価が22日の四半期決算発表後に大きく動くと想定している。ただ、予想変動率は以前より小幅になっている。

オプション分析会社トレード・アラートのデータによると、エヌビディアのオプションは24日までに上下いずれかの方向に8.7%変動する可能性がある。時価総額に換算すると2000億ドルの変動に相当し、S&P総合500種構成銘柄の約9割の時価総額を上回る。

ただ、この予想変動率はエヌビディア株が前回の四半期決算発表後に見せた16.4%の上昇を大きく下回る。また、過去8四半期にトレーダーが織り込んでいた変動率(平均12%)よりも小幅だ。

サスケハナ・ファイナンシャル・グループのデリバティブ戦略共同責任者クリス・マーフィー氏は「前回はボラティリティーと期待がかなり高かった」と語った。

エヌビディアの株価は今年に入り約87%上昇。時価総額は約2兆3000億ドルで、マイクロソフトとアップルに次いで米株式市場で3番目の大きさとなっている。

LSEGのデータによると、エヌビディアの第1・四半期決算は売上高が242%増の246億ドルとなる見通し。

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