「マエダは健康ですべての条件を満たしている」まもなくILから復帰の前田健太、3Aでの“リハビリ登板”も順調な結果と地元メディアが見解

ウイルス性疾患のため15日間の負傷者リスト(IL)入りしているデトロイト・タイガースの前田健太が現地時間5月19日、マイナーでの実戦マウンドに登った。地元メディア『Detroit Free Press』が、タイガース傘下の3Aトレドのゲームでスターターとして登板した内容などを伝えている。

前田は今季、開幕から先発ローテーションの一員として7試合で投げており、1勝1敗、防御率6.75の成績を残している。5月7日のクリーブランド・ガーディアンズの先発を最後に、IL入りとなったことが発表され、調整を続けてきた。

『Detroit Free Press』では19日、公式サイト上で前田の3Aでの投球をレポート。「デトロイト・タイガースの右腕ケンタ・マエダは、日曜日にトリプルAトレドでのリハビリ登板初登板(そしておそらく唯一の登板)を果たした」と報じており、続けて「タイガースは今後の予定をまだ決めていないが、マエダは健康ですべての条件を満たしている」とコンディションが良好であるとも説明している。

さらに、投球内容について、「トリプルA、インディアナポリス戦で3回を投げ3安打1失点。球数が53球、無四球、6奪三振」と記している他、「マエダはスライダー19球、スプリッター13球、フォーシーム速球10球、スイーパー4球、シンカー4球、カーブ3球を投じた。フォーシーム速球の平均時速は89.8マイルで、タイガースでの7回での先発と同じだった」と詳細も伝えている。

同メディアはこの日、前田がスライダーで多くの空振りを奪ったとも指摘しながら、「彼は通常、スライダーよりもスプリットや速球を多く投げるため、スライダーの使用が増えているのは、リハビリの一環としてスライダーに注力していることを示している」と主張。さらに「簡単に言えば、マエダが時速90マイル未満の速球で活躍するには、鋭いスライダーが必要だ」とピッチングのパターンへの見解を示している。

トピックでは、この日の前田の内容を「基本的な結果は心強いものだった」と総括しており、さらにA.J.ヒンチ監督や投手コーチも、日本人右腕の確認のため現地を訪れていたとも綴られている。

まもなくILから復帰となり、地元メディアのレポートをみる限りメジャーでの登板も近いようだ。ここから仕切り直しとなり、体調も万全に戻ったベテランのピッチングを多くのファンが待ち焦がれている。

構成●THE DIGEST編集部

© 日本スポーツ企画出版社