モルフォ、AI活用の走行キャリブレーション技術を提供開始…人とくるまのテクノロジー展 2024に出展予定

走行キャリブレーション技術「Morpho Visual Calibrator」

「画像処理/AI」の研究開発を行うモルフォは、人とくるまのテクノロジー展 2024に出展し、5月20日より提供開始された、AIを利用して自動車が走行中に撮影した車載映像から、即座にカメラの位置関係を推定する走行キャリブレーション技術「Morpho Visual Calibrator」を展示する。

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昨今の自動車には多くの車載カメラやセンサーが搭載され、自動運転や先進運転支援システムに活用されている。一般的に、自動車の製造工程でカメラやセンサーを取り付ける際、位置や角度に個体差が生じる。この微差が後段のソフトウェア処理に影響を与えるため、高精度なキャリブレーションが必要となる。しかし、カメラやセンサー数の増加に伴い、工場でのキャリブレーション工程が煩雑化設備の費用が膨大になるという課題がある。

こうした課題の解決策としてモルフォは「Morpho Visual Calibrator」を提供する。この技術は、AIを利用して走行中に撮影した映像からカメラの位置関係を即座に推定する。これにより、工場でのキャリブレーション設備を大幅に簡素化し、設備投資費用を削減できる。次世代自動車においては、カメラやセンサーの数が増えるほど、こうした先進技術が必要となる。

「Morpho Visual Calibrator」は、フロントカメラやリアカメラなど様々な車載カメラやセンサーに適用可能である。例えば、サラウンドビューカメラ(四方を撮影する4台のカメラ)に適用する場合、各撮影画像からカメラの位置関係を推定し、正確に画像を貼り合わせることができる。AIを使用することで、高精度にカメラの姿勢情報を算出することが可能である。

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