ひんやりした坑道で1年熟成 養父・明延鉱山で日本酒「明延」の蔵出し

養父市の明延鉱山では、坑道内で熟成させた日本酒の蔵出しが行われました。

養父市大屋町にある日本遺産にも認定されている明延鉱山。

かつてスズや銅の鉱山として栄え、1987年に閉山するまで、人々の暮らしを支えました。

現在もレールなどが当時のまま残されていますが、内部の気温が1年を通して12度から13度と安定していることから、毎年、地元の酒造会社が、坑道に設置した貯蔵庫で日本酒を熟成させています。

きょうは、1年間寝かせた日本酒の蔵出しと、ことし醸造した酒の蔵入れが行われました。

蔵出しされたのは純米酒「明延」で、坑道内で熟成されたことで、やわらかく深みのある味に仕上がったということです。

坑道では、養父市の今井副市長や酒造会社の関係者が早速試飲し、その出来栄えを確かめていました。

蔵出しされた「明延」は、養父市内で数量限定で販売されるということです。

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