春の運動会シーズン つむじ風に要注意 対策は?

視聴者提供

19日、長崎県で撮影された「つむじ風」の映像です。渦を巻くように勢いよく砂ぼこりが上がりました。県内でも春の運動会シーズンを迎え、注意が必要です。

19日、長崎県の中学校で開かれた体育祭。

「やばいやばい」
「キャー」

瞬間的に起きる渦巻き、「つむじ風」が発生。画面の端では白いテントが飛ばされたのが確認できます。
テントを押さえようとした保護者2人が軽いケガをしました。こちらも19日、福岡県の運動会で起きた「つむじ風」です。

「生徒のみなさん離れて下さい!」

続けて2回発生しましたが、幸いけが人はいませんでした。
こちらは2年前ですが、やはり5月に起きた須坂市の臥竜公園でのつむじ風とみられる突風。
激しく木が揺れています。全国でも記録がなかったという足こぎボートが転覆する事故が発生。家族4人が池に転落しましたが、無事でした。
この5月の終わり、長野市では多くの小学校で運動会が開かれます。

■記者
「こちらは今週末に運動会が開かれる芹田小学校です。すでにテントが準備されています。強風対策として、この鉄の支柱で柱を支えています」

25日に運動会がある芹田小学校。支柱以外にも対策を考えています。

■芹田小学校・塚原伸也教頭
「本校の場合には当日の天気予報を見まして、特に強風ですね。そういうものが予想される時には最終的にはこういうもの、テントは全部撤去させて頂いて。無い物は飛びませんので」

つむじ風はどのような状況で起きやすいのか。気象予報士の山本紅里さんです。

■山本紅里 気象予報士
「晴れた日の風が弱い時に発生することがありまして、また空気が乾燥しているというのも発生しやすい条件の一つとなります。空気の乾燥が進む春から初夏にかけてが発生しやすいんですよね、まさに今の時期ですね。予想はほぼできません。なので砂のあるグラウンドでしたら、地面を少し湿らせておくことで、発生しにくくすることができます」

テントのレンタル会社によりますと、テントは支柱を打つ他、重りをつけるなどの対策が効果的だということです。

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