豪政府のガス開発戦略、業界団体が歓迎 国内供給不足に懸念

Emily Chow

[パース 20日 ロイター] - 豪エネルギー企業でつくる業界団体は、豪政府が今月発表した天然ガス開発を促進する戦略を歓迎すると表明した。同時に、世界各地の紛争を背景に不安定な相場が続き、国内ガス供給が2020年代中に不足に陥る可能性がなおあると警告した。

政府は9日発表した「未来のガス戦略」で、エネルギー転換期において国内・輸出需要の両方を満たすために新たなガス供給源が必要になると指摘した。

業界団体「オーストラリア・エネルギー生産者」の会長で豪石油・ガス大手ウッドサイド・エナジー・グループ最高経営責任者(CEO)、メグ・オニール氏は21日に開かれたガス業界のイベントで、ウクライナや中東の紛争を背景に石油・ガス相場が不安定であることに言及。

「対策を講じなければ豪州の東海岸は2028年までに、西海岸は30年までに供給不足に陥ると予測されている」とし、これが相場の変動率を高め、家計や企業に対する値上げにつながるかもしれないと語った。

「不足に対する最善の解決策は常に供給、供給、供給だ。そのためには適切な規制環境が必要だとこの戦略が認めていることを歓迎する」と述べた。

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