MLB5勝目の山本由伸が〝無茶ぶり〟に「少しずつ…」ダルビッシュ有まであと102勝

5勝目を挙げた山本由伸(ロイター=USA TODAY Sports)

ドジャースの山本由伸投手(25)が20日(日本時間21日)が本拠地のドジャー・スタジアムで行われたダイヤモンドバックス戦に先発し、7回途中7安打2失点で5勝目(1敗)を挙げた。

3回に1点を先制されたが、直後の味方の攻撃でフリーマンの満塁本塁打を含む1イニング3発の猛攻。一挙6得点で逆転してもらい、球数が100球に到達したところでお役御免となった。ダイヤモンドバックスとの対戦は2度目。それもあって「前回より相手バッターのことも、より意識して投げられた」と充実の汗をぬぐった。

前日19日(同20日)にはパドレスのダルビッシュ有投手(37)が日米通算200勝を達成。日本のNPBで93勝、メジャーで107勝を挙げての大台到達だった。オリックス時代は〝無双状態〟だった山本にとっても、ダルビッシュははるか先を走る偉大な先輩だ。昨春、世界一を奪還したWBCではチームメートとして共闘。間近で接したこともあるだけに「心から尊敬しているので。野球の面はもちろんですけど、人としての面も本当にすごく尊敬してるので。僕も1年1年しっかり積み重ねて、ダルビッシュさんのようになれるように頑張っていきたいと思います。とにかく思いやりがありますし。とにかく優しいんですけど、表面的な優しさじゃなく、本当の本当に優しいんだなっていうのを会うたびに実感する」という。

昨季まで在籍したオリックス時代には通算70勝をマーク。メジャーでの5勝を合算すると日米通算75勝だ。それでもダルビッシュが積み上げた日米での200勝、MLBでの勝利数までは「102勝」と大きな開きがある。移籍1年目なのだから当然だが、報道陣から「まだ100勝以上あるが?」と問われると「また少しずつ近づいていけたらいいかなと思います」と語った。

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