タイ新財務相、中銀との緊張緩和のチャンス 元財務相が指摘

Anisha Sircar Divya Chowdhury

[ベンガルール 21日 ロイター] - タイのティラチャイ元財務相は21日、ピチャイ新財務相は中央銀行への圧力を控えており、金利を巡って立場を異にする政府と中銀は関係を改善するチャンスがあるとの見方を示した。ロイター・グローバル・マーケッツ・フォーラムで述べた。

セター氏が中銀に繰り返し利下げを求めたことが不必要な緊張を生んだとし、「より緩和的な金融政策が必要であることを中銀に納得させる方法をピチャイ氏は見つけなければならない」と語った。

タイの政策金利は現在2.50%と約10年ぶりの高水準にある。次回の金融政策決定会合は6月12日に開かれる。

タイでは2001年に当時のタクシン首相が中銀総裁を解任したが、ティラチャイ氏はその後の法改正で総裁解任は困難になったと指摘した。

現在の政策金利の水準はやや高い可能性があるとして、金融を緩和すべきとの考えを示した。利下げしても通貨バーツの下落を懸念する必要はないと述べた。

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