【F1】角田裕毅が〝弱点〟克服に意欲 改善のカギは「タイヤの準備だ」

角田裕毅は自チームの〝弱点〟について語った(ロイター)

F1のRBに所属する角田裕毅(24)が、さらなる飛躍に向けて〝弱点〟の克服に意欲を見せた。

エミリアロマーニャ・グランプリ(GP)で10位入賞を果たし、上々の成績を収めた角田。しかし7番手グリッドからスタート直後に2つ順位を落としたこともあり、入賞の喜びよりも悔しさのほうが大きいと本人は感じているようだ。

スイスのモータースポーツ専門誌「スピードウィーク」は「今年これまでのところ、レーシングブルズにとってスタートは全般的に問題となっている。イモラ(エミリアロマーニャGP)では問題は非常に明白で、角田と同僚のダニエル・リカルドはそれぞれ2ポジションを失った」と指摘した。

そして、スタートの悪さについて角田の見解を伝えた。

「完璧なレースができれば、もっと良い順位を獲得できたかもしれない。もちろん、それは理想的ではない。特に、メルセデスともっと戦うことを目指す場合にはね。今回はアストン(マーティン)の1人にもポジションを奪われてしまった。たしかに、このスタートは明らかにとても痛い」と今後の躍進のためには、弱点となってしまっているスタートの向上が不可欠と強調した。

「それはすでにチーム内での課題となっている。これまでのレースではスタートに一生懸命取り組んでいる。少しは改善したが、一貫性が十分ではないと言えるので、間違いなくもう一歩が必要だ」と角田は力説する。

それでは、具体的にどのように改善するのか。

「タイヤの準備だ。たくさん準備したつもりだったが、十分ではなかった。クラッチもそうだと思う。レッドブルも同じエンジンを搭載しており、安定したスタートを切ることができている。したがって、私たちに欠けているもの、あるいは改善する必要があるものはたしかにあるんだ」と見解を示した。

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