5年前の台風19号で甚大な被害が発生した福島県の阿武隈川の上流で、遊水地の整備が予定されています。21日、下流に位置する本宮市の市議会議員が予定地を視察しました。
関根佑記者「阿武隈川のそばにあるこちらが遊水地の整備が予定されている土地です。この場所には広大な田んぼのほか、奥を見ると住宅もあります」
鏡石町と矢吹町、それに玉川村にまたがる遊水地の整備予定地を視察したのは、本宮市議会の議員20人です。
阿武隈川流域では、5年前の台風19号で各地で堤防が決壊して大きな被害が出ました。こうした水害を防ぐために、阿武隈川上流の周辺に遊水地を整備することで、下流に位置する本宮市などの被害も減ることが期待されていています。
視察した本宮市議会・橋本善壽議長「遊水地ができることによって災害が軽減できることは本当にありがたいこと」
一方、350ヘクタールに及ぶ予定地の中には、住宅のほか、広大な水田や畑が含まれていて、国は地権者と土地の買収の交渉を進めています。
遊水地整備予定地の農家「俺らは年寄りだから構わないけど、若い人たちはまだ(ここで)やりたいのではないか」
国は、2028年度の遊水地の完成を目指しています。
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