DLsite、ニコ動に続き…クリエイター支援サービス「ファンティア」VISA・Mastercardが突如利用停止に

同人ショップ「とらのあな」のグループ企業が運営するクリエイター支援プラットフォーム「ファンティア」は21日、サービス内で提供している決済機能において、VISA・Mastercardブランドでのクレジットカード取引を一時停止したことを発表。

「ファンティア」公式が発表したお知らせ内容

16時ごろに公式サイトにて公表されたお知らせによると、21日15時30分より前記2ブランドでの決済が不可能になったと報告しており、暫定的な対応として「他ブランドの利用」「その他決済手段の利用」を促している。

ファンティアではVISAとMastercardに加えて、国内系ではJCB、海外系ではAmerican Express、Diners Clubに対応しているほか、クレジットカード以外ではコンビニ決済、銀行決済、atone後払い決済が用意されている。

ファンティア(Fantia)は、同人通販やショップを展開するとらのあな系列が運営する支援プラットフォームで、イラストレーター・漫画家・コスプレイヤー・ゲーム製作者・VTuberなど多方面で活躍するクリエイターが参加しており、独自の月額制のファンコミュニティやダウンロード通販などを提供する。

■DLsiteは“JCB以外全滅”相次ぐクレカ規制

クレジットカード決済をめぐっては、直近数ヶ月より同様のクリエイター関連サービスが相次いで「複数ブランドの取引停止」に陥る事態が発生しており、最近では動画配信サービス群の「ニコニコ」においてVISA・Mastercard・American Expressの利用ができなくなったことが話題に。

ほかにも、同人誌や同人ゲームなどのオンライン販売を行うサービス「DLsite」では3月末より続々と海外系ブランドの取引が停止になり、現在では「国内系(JCB)のみ取引継続」「国際系3ブランドは当面の間停止」との対応を取っている。

ファンティアでは多面的なクリエイターが参画する特性上、一部の過激な内容を含むアダルトコンテンツを取り扱うユーザーも少なくなく、こうした一連の影響を受けやすいとされている。今回の対応についてファンティアは「一時停止」としているものの、月額課金プランを契約中のユーザーに対して「翌月の決済が行えない」ことによる決済手段の変更も同時に促していることから、問題の解消は難航するものとみられている。

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