「実際に避難所で使う可能性もあるので…」高校生が袋で米を炊く訓練も 赤十字防災・減災体験プログラム

愛媛県内で最大震度6弱の地震が発生し防災に対する関心が高まる中、愛媛県松山市内で21日、高校生が体験を通して防災や減災について学びました。

この体験会は、日本赤十字社愛媛県支部が開催したもので21日は新田高校の1年生77人が支部を訪れました。

生徒たちがまず体験したのは、避難所で使用されるダンボールベッド。

(生徒)
「寝心地いい」
「学校のパイプ椅子ぐらいの固さ」

生徒たちは実際に座ったり、中を確認したりして、ベッドの強度や寝心地を確かめていました。

その後、耐熱性に優れた「ハイゼックス」と呼ばれる袋を使って米を炊く訓練にも挑戦。袋に米と水を入れた後、空気を抜き輪ゴムで密封しますが…。

(生徒)
「空気を抜くことが難しい」
「難しい、折り曲げるところが難しい」

慣れない作業にも協力しながら取り組んでいました。

その後袋を湯に入れ、30分沸騰させ米が炊き上がると、生徒らはカレーなどのレトルト食品と一緒に美味しそうに味わっていました。

(生徒)
「(炊いたお米は)家で食べるのと変わらないくらいおいしい」
「固くなく、しっかり炊けていて美味しい」

(生徒)
「災害が起来た時でも全部使いやすいので、取り入れていったらよくなると思う」
「自分のことばかりではなく、周りの人と助け合っていくことの大切さを学んだ」

(日本赤十字社愛媛県支部・永見天門主事)
「ダンボールベッドやラッポントイレは、実際に避難所で高校生も使う可能性もあるので、実際に使うというのを心がけるきっかけになればいいなと思います」

県支部で子どもを対象にした体験プログラムを開催するのは今回が初めてで、県支部では今後、希望する学校や企業などがあれば受け入れる考えです。

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