首里城正殿の「扁額」新史料発見で色装飾も様変わりへ 題字の彫刻はじまる

2026年の完成を目指し再建工事が進む首里城の正殿に設置される、新たな「扁額」の本制作が始まっています。21日は題字の彫刻が行われました。

首里城の扁額は、正殿中央の玉座に掲げられていましたが、2019年の火災で焼失し復元に向けた作業が進められています。

新たな首里城の顔となる扁額は本制作に取りかかっていて、21日は3つの扁額のうち「中山世土」の題字の彫刻が行われました。

作業にあたるのは平成の復元にも携わった県出身で彫刻家の仲宗根正廣さんです。

▽仲宗根正廣さん「二度と首里城があんなことにならないようにその思いも込めて作っている」「これは僕の作品じゃなく、色んな人たちが携わって、代表で僕は彫らせてもらっているといつも思っている」

扁額をめぐっては琉球王国時代の新たな史料が発見されたことから平成の復元とは色や装飾などが大きく様変わりすることになっています。
彫刻作業が終わり次第今年の夏には漆塗りの工程に入る予定で、新たな扁額は2026年3月の完成を目指しています。

© 琉球放送株式会社