富士山“目隠し”「黒幕」効果は? 迷惑行為対策も「いたちごっこ」

富士山の人気撮影スポットで21日、迷惑行為を防ぐため黒幕が設置された。

現在の様子を、広瀬修一ディレクターが中継でお伝えする。

黒幕は、高さ2.5メートルで20メートルにわたって設置された。
黒幕が設置された歩道のすぐ目の前は、車の往来が激しい車道、その向こうにコンビニエンスストアがあり、その奥に富士山が見えるという場所。
21日は雲がかかっていて、その姿を見ることはできないが、富士山とコンビニエンスストアのセットでの写真撮影がSNSなどではやり、撮影者が多く訪れるようになり、その対策として幕が張られた。

黒幕は、完全にコンビニエンスストアなどが見えないような造りになっていて、横幅が20メートルあるが、2枚の幕をつないで20メートルにしている。
継ぎ目もしっかりとひもでくくられていて、隙間がないようにしている。
また、このひもは、風などの対策で、しっかりとあらゆる箇所が結ばれている。

黒幕ができた今は黒幕の裏から撮影する人はいないが、コンビニの敷地内に足を踏み入れている人は多くいる状況になっている。

──幕から外れた位置から富士山は見える?

21日は曇っているが、黒幕のすぐ横から富士山は見えてしまう状況で、この場所で撮影している外国人観光客の姿も見られた。

安全の配慮のためには有効であることは前提だが、幕を張ったあと観光客はどこに行くのかという話で、取材する中でも、別のコンビニエンスストアにたくさん集まっている様子もあった。

そこで話を聞くと、「黒幕が設置されたため、ここに来ました」と話していた。
富士山を撮影するために、観光客は別の場所で撮影スポットを探している状況。

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