藤あや子 術後初の公の場で圧巻唱、5月上旬に子宮&卵巣を全摘

 術後初めて一般客の前での歌唱を行った藤あや子

 演歌歌手の藤あや子(63)が21日、埼玉・ウェスタ川越で、デビュー35周年記念コンサートを行った。初期の子宮体がんで5月上旬に子宮と卵巣の全摘手術を受け、術後初の公の場。圧巻のステージを繰り広げた。

 4月に受診した人間ドックでがんを発見し、5月に手術&療養を経て、16日に貸し切りコンサートでステージ復帰。一般客の前で術後初歌唱となった藤は、着物やドレスを身にまとい、伸びやかに「こころ酒」「喝采」など全18曲を熱唱した。

 ファンに見守られ、マイクを握る藤は「ご心配をお掛けしましたが、おかげさまでステージに戻ってくることができました。たくさんのお客さまに歌を聴いていただき、胸がいっぱいです」と感激。笑顔をこぼし、ステージ帰還をかみしめた。

 コンサートでは、歌手の新浜レオン(28)が特別ゲスト出演。藤は「新浜さんの力を借りて無事に完走することができました。思っていたよりもスムーズに声を出すことができたので、自分でも少し安心しております」と安堵(あんど)した。

 所属事務所によると、日によっては大変な時もあるが、この日は体調に問題はなかったという。今後の活動について、藤は「これからも、身体と相談しながら、自分のペースで歩んでまいりますので、見守って頂けましたら幸いです」とコメントした。

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