三代純歌 仲本工事さん記事めぐる裁判で新潮社に「最初から正々堂々と出てきて勝負して」

裁判に出廷した三代純歌

ザ・ドリフターズの故仲本工事さん(享年81)の内縁の妻で歌手の三代純歌(みだいじゅんか=56)が週刊新潮の報道で名誉を傷つけられたとして、発行元の新潮社を相手取り、損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が21日、東京地裁で開かれた。

仲本さんが2022年10月に事故死した前後に週刊誌3誌で、純歌がドリフターズの加藤茶に厳しく責められたと報じられ、ほかには「モンスター妻」「鬼妻」などと伝えられた。ほかの2誌の週刊女性の主婦と生活社、女性自身の光文社との訴訟はすでに始まっており、この日の新潮社との口頭弁論で3誌との訴訟が出揃った形になる。

原告側では純歌本人が出廷したが、被告側では新潮社は出廷せず、答弁書で原告側の主張を否定した。

閉廷後に取材に応じた純歌は「自分の記事には自信がある、記事がすべてですというのであれば最初から正々堂々と出てきて勝負してほしい。そうでないなら逃げ道にしているとしか思えない」と新潮社の対応を批判。「誠意が全くないですよね」と涙を浮かべた。

3誌の中で一連の報道の先陣を切ったのは週刊新潮だった。「まるで脚本家のような記事を書いて一人の人間をここまでおとしめるなんて絶対そんなことがあってはいけない。一人でずっと耐えてきました」と声を震わせ、「謝罪していただいて心からわびてほしいです。言い訳なんかせずに」と訴えた。

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