SMAPめぐるタブー崩壊…草なぎ剛「全裸事件」に言及、香取慎吾は解散時の秘話明かす

元SMAPの草なぎ剛が、2009年に起こした「全裸事件」にテレビ番組で言及したことが話題になっている。旧ジャニーズ事務所の崩壊はさまざまな余波を生み出しているが、SMAP解散時の裏話なども飛び出したことで、タブーは完全消滅へ向かっているようだ。

草なぎは、19日に放送されたTBS系『日曜日の初耳学』にゲスト出演。MCの林修がインタビュアー役になるコーナーで、35歳が大きな転機になったと告白した。

林が「何があったのか」と問うと、草なぎは「裸になって捕まっちゃったんです。大変なことを犯しましてね。酔っぱらっちゃって、脱いでしまって」「その一夜が僕の人生を変えた。仕事いっぱいあったのに、たくさんの方に迷惑をかけた」と包み隠さずに語った。

草なぎは当時34歳だった2009年4月、都内の公園で酒に酔って全裸になり、駆けつけた警察官に公然わいせつ罪で現行犯逮捕された。現役トップアイドルの逮捕は大スキャンダルとなり、CMは打ち切り、ドラマは降板、決まっていた仕事はすべて白紙に。活動自粛に追い込まれた。

以降、この件について草なぎが語ることはほぼなく、旧ジャニーズ退所後もタブーな話題になっていた印象があった。しかし、今回は真正面から自らの過ちに言及しており、インタビュー映像を見守っていたジャニーズ時代の後輩・中島健人が「そんなナチュラルに言うんだ」と驚くほどだった。

さらに、草なぎは活動自粛していたどん底の時期に高倉健さんが気遣ってくれたと告白。「それまで交流がなかったのに、事務所にお手紙を自ら持ってきてくださった」と、驚きのエピソードを明かした。高倉さんは守衛の人に手紙を預け、それを受け取った草なぎは、手紙を読んで「しっかり生きていかないといけないんだ。地に足をつけて、草なぎ剛として生きていくんだ」と決意したという。

また、同じ元SMAPで現在は「新しい地図」として活動を共にしている香取慎吾がVTR出演。香取によると、SMAPメンバーがグループを解散について話し合っていたころ、草なぎが「俺は慎吾と南の島で暮らす。2人で南の島で暮らそうぜ」と言い出したという。

当時、香取は「そんなこと言っている場合じゃない」と困惑したそうだが、後に草なぎに真意を尋ねると「どういう判断をすればいいのか(香取が)凝り固まって苦しそうだったから、南の島に行こうぜって」「でも本気だった。もうそれでいいと思ってた、俺は」と返答したという。

香取は「言葉で助けてくれるわけじゃなくて、彼は本気なんですよ。その本気がかっこいいよね。だから、『いい人』とか、そんなほわんとしたものじゃない、もっと強い。かっこいいですよ」と、草なぎをべた褒めした。

草なぎの素の人柄を紹介する意図があったとはいえ、元メンバーの口からSMAP解散騒動の裏側が具体的に語られたのは驚きだ。先述の「全裸事件」への言及も含め、SMAPをめぐる大きなタブーが一気に崩れた瞬間といえそうだ。

これに対して、ネット上では「全裸事件のこと、草なぎくんがサラッと話してたのすげえな」「SMAP解散騒動の時にそんな会話があったなんて」「大変な時に『慎吾と南の島で暮らす』と言える草なぎくんは本当に強いし、泣きそうになっちゃった」などと感嘆の声が飛び交った。

ジャニーズ事務所が健在であれば、草なぎの事件やSMAP解散時のエピソードを解禁することはできなかっただろう。旧ジャニーズ崩壊の余波の一つといえそうだが、こうして過去を“清算”していくことが「将来的なSMAP再結成」につながるのではと期待する声もあるようだ。今後もSMAP元メンバーたちの口から、今までは語ることができなかった秘話が次々と明かされる可能性がありそうだ。

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